2025-05-20 コメント投稿する ▼
日本維新の会、参院選目標設定で党内対立浮き彫り 藤田文武氏が執行部に異議
維新、党内対立が浮き彫りに 参院選目標「6議席」で波紋
日本維新の会が2025年夏の参議院選挙に向けて掲げた「6議席」という目標を巡り、党内で激しい意見対立が表面化している。5月20日に開かれた党の会合では、藤田文武前幹事長がこの目標設定に異議を唱え、「誰が決めたんですか!吉村さんの意向ですか?」と強い調子で執行部に疑問を投げかけた。藤田氏は、より高い目標を掲げ、党としての結束を強調するべきだと訴えた。
藤田氏の異議 執行部に真っ向から反論
藤田氏は、衆議院選挙での選対本部長経験を持ち、「維新の全国政党化」を掲げ、近畿以外の地域でも積極的に候補者を擁立してきた立場から、現状の目標設定は消極的だと批判。「比例で4〜5議席と言われる中で、大阪は2議席を死守している。京都や東京、神奈川には現職がいる。もっと高い目標を掲げて挑むべきだ」と具体的な地域名を挙げながら訴えた。
さらに、「目標は野心的であるべきで、たとえ達成できなくても責任を問う必要はない」と強調し、現状維持ではなく積極的な挑戦を求めた。
党内の不協和音 地方議員との溝も
藤田氏の発言は、党内での意見の食い違いを浮き彫りにした。特に、地方議員と中央執行部の間には溝が広がっており、地方議員からは「執行部が一方的に決めている」「地方の声が反映されていない」との不満がくすぶっている。
2024年の説明会でも、「マスコミクローズの場での議論が漏れてしまい、党内対立が強調された」といった声があり、党内の情報共有や意見集約の難しさが浮き彫りになっていた。
ネットユーザーの反応
藤田氏の発言が報じられると、ネット上では様々な意見が飛び交った。
「藤田さんの言う通り。目標は高い方がみんなの士気も上がる。」
「吉村さん一人の意向で決まるのはおかしい。もっと議論すべき。」
「党内で意見が割れるのは健全。問題はその後どうまとまるか。」
「維新は全国政党を目指すなら、地方の声をもっと反映すべき。」
「執行部と地方議員の溝は、全国政党化の妨げになる。」
ネット上の反応は概ね藤田氏を支持する意見が多く、執行部に対しても地方の声を尊重するよう求める声が相次いだ。
維新の課題 全国政党化のために
日本維新の会は、大阪を中心に急成長してきたが、全国政党としての地位を確立するためには、党内の意見を集約し、一貫した方針を示す必要がある。藤田氏の発言は、執行部に対する異議であると同時に、党全体の結束を高めるための警鐘とも言える。
今後、党内での意見調整をどのように進めるかが、維新の全国政党化を左右する鍵となりそうだ。