2025-07-15 コメント投稿する ▼
参政党・初鹿野裕樹候補に横領疑惑 「警視総監賞」では消せない警察時代の影
警察時代の“栄光”と“疑惑”
参政党から神奈川選挙区に立候補している初鹿野裕樹氏が、選挙戦終盤にさしかかるなか過去の“横領疑惑”で注目を集めている。初鹿野氏は、東海大学体育学部を卒業後、警視庁に入庁。SAT(特殊部隊)や要人警護に携わるなど、華やかな経歴を持ち、「警視総監賞」も受賞したと自ら語る。だがその裏で、機動隊所属時代に小隊内の会費を流用した疑いが持ち上がり、「依願退職に追い込まれた」との証言が出ている。
一部報道によると、横領が発覚し、捜査着手直前に退職を促され、退職金で弁済したとの見方もある。警視庁関係者は「公然の秘密」と語っており、初鹿野氏の説明との食い違いが浮かび上がっている。
直撃取材では、「それ面白いですね。誰が言ったんですか?」と笑みを交えつつ反論。「でも警視総監賞もらってるんですよ!」と声を荒げる場面もあり、報道陣の前でその姿勢が注目された。
演説でも波紋「外国人は生活保護をすぐ受け取れる」
選挙戦ではその発言内容も物議を醸した。初鹿野氏は街頭演説で「外国人は生活保護を受給する権利がないにもかかわらず保護され、日本人が受給しにくい」と主張。これに対し、神奈川新聞が「事実に基づかないヘイトスピーチ」と断じ、SNS上でも賛否が飛び交った。
また、「共産党員に殺害された仲間がいる」とするSNS投稿に対しては、共産党神奈川県連が「根拠のない中傷」として謝罪と撤回を要求。応じない場合には法的措置も検討するとしており、選挙戦の争点が政策から誹謗中傷の有無にまで広がっている。
「事実なら怖すぎる。説明しないのは有権者への裏切りだ」
「警視総監賞もらってたら何でも許されるのか?」
「共産党の件は完全にアウト。選挙でこれは無理」
「神奈川の選挙がここまで荒れるとは思わなかった」
「信じたくないけど、本人が逃げてるように見えるのが一番まずい」
党としての説明責任は果たされたか
本件について記者が党本部ではなく本人へ直接確認を試みたが、陣営スタッフが間に割って入り、「広報を通すように」と取材を制止。その場を離れようとする初鹿野氏に、「横領は事実か」と再度問いかけると、「誰がそんなこと言ってるんですか?」「でも警視総監賞もらってますよ!」と反論した。
党県連に送付した質問状には「疑惑は事実ではない」との一文が返ってきたが、具体的な説明や資料の提示はなかった。有権者としては「真実がどこにあるのか」よりも、「なぜ真摯に説明しようとしないのか」に不信感を募らせる向きもある。
「日本人ファースト」と裏腹の自己保身
参政党は今回の参院選で「日本人ファースト」を掲げ、外国人の生活保護や参政権に否定的なスタンスを強調している。しかし、党のスローガンとは裏腹に、候補者本人の説明責任や情報開示の姿勢には「自己保身」「閉鎖的」「都合の悪いことからは逃げる」といった批判が噴出している。
神奈川選挙区では、自民・立憲の2名が先行し、残る2議席を公明・国民・参政で争う構図。初鹿野氏は4位~5位を行き来しており、終盤でのイメージ失墜が命取りになりかねない。信頼を問われるこの局面で、「疑惑にどう向き合うか」が支持の決定打になりそうだ。
参政党の支持層は、反グローバリズムや外国人規制に敏感な有権者が中心だが、その分「日本人としての矜持」や「誠実さ」を重んじる空気も強い。今回のような疑惑や不誠実な対応は、理念と現実の乖離として致命傷になりかねない。