2025-08-30 コメント投稿する ▼
新垣淑豊県議「自衛官が安心して訓練を」 宮古島抗議活動に現場の声を代弁
新垣淑豊県議 「自衛官が安心して訓練できる環境を」
沖縄県議会議員の新垣淑豊(自由民主党・自民党)は8月29日、防衛省で行われた中谷元防衛大臣の閣議後会見を受け、自身の見解を示した。会見で中谷大臣は、陸上自衛隊宮古島駐屯地で行われている抗議活動について「拡声器の使用で早朝の静かな環境を壊す状況があり、それをやめていただくための接触だった」と説明。これに対し、新垣氏は「私と同じ認識だったので安心した」と語った。
新垣氏は、抗議活動そのものについて「表現の自由は尊重されるべきだが、その手段が自衛官や住民に精神的な負担を与えるのであれば再考されるべき」と強調。特に「優しい言葉であっても、その内容が隊員にとって大きな心理的負担になる場合がある」という中谷大臣の発言に賛同し、「現場の自衛官が安心して国民を守る訓練に集中できる環境整備が不可欠」と訴えた。
宮古島で続く抗議活動と住民生活
宮古島をはじめ南西諸島では、自衛隊の配備強化に伴い連日抗議活動が続いている。駐屯地前での拡声器使用や早朝からの活動は「地域住民の生活環境を損なう」との声も出ており、島全体で賛否が分かれている。
新垣氏は「島民の生活を守るという観点からも、過度な騒音や威圧的な抗議は見直されるべき」と主張。「国防のための配備であるにもかかわらず、地元社会が分断されてしまっては本末転倒だ」と警鐘を鳴らした。
ネット上では以下のような声が寄せられている。
「抗議の自由は大事だが、生活を壊すやり方は違う」
「早朝の拡声器は住民にとっても迷惑」
「隊員が心身をすり減らせば国防に支障が出る」
「抗議するなら静かな方法でやるべきだ」
「政治家が現場の自衛官の声を代弁するのは必要だ」
自衛官の士気と地域社会の調和
新垣氏は、自衛官への心理的影響を重視する姿勢を繰り返し示している。会見後の発言でも「自衛官の皆様が安心して、国民を守るための訓練に勤しんでいただきたい」と述べた。これは単なる配備推進論ではなく、隊員の人権や尊厳を守る観点を踏まえたものである。
一方で、抗議活動に参加する市民からは「配備そのものに反対だから訓練を容認できない」という意見も根強く、対話の難しさが浮き彫りとなっている。新垣氏は「防衛省や政府と地域住民の橋渡し役を果たすべきだ」とし、地方議員としての責任を強調した。
国防と住民生活の両立をどう実現するか
宮古島をはじめとする南西諸島は、日本の防衛政策上の最前線に位置づけられる。石破茂内閣も「防衛力強化」を掲げるが、同時に「国民に寄り添う政治」を標榜している。新垣氏の主張は、この二つを両立させるための現場からの声だといえる。
住民の生活環境と国防政策が衝突する中、求められるのは一方的な押し付けではなく、丁寧な説明と合意形成だ。新垣氏は「自衛官が安心して訓練できる環境を整えると同時に、地域社会の信頼を維持することが重要」と繰り返しており、今後も発言の影響力が注目される。