2025-05-23 コメント投稿する ▼
下村博文氏、裏金問題で参考人招致へ 与野党分かれる異例の議決に注目集まる
下村博文氏、参考人招致へ 裏金問題で衆院予算委が異例の議決
自民党・旧安倍派をめぐる「裏金」問題の真相解明に向け、衆議院予算委員会は5月23日、下村博文元政調会長を参考人として招致することを正式に決めた。委員長を務める立憲民主党の安住淳氏は、27日の実施を目指すと明言しており、週明けの国会が一層注目を集める。
この議決は、与党内での足並みがそろわない中で行われた。通常、参考人招致は全会一致が前提だが、今回は公明党と野党各会派が賛成に回り、多数決での決定となった。こうした対応は極めて異例であり、2024年1月に旧安倍派の元会計責任者が招致されたケースに次ぐものとなる。
「埋めるべきピース」下村氏の証言に期待高まる
安住委員長は記者団に対し、「下村氏の話は、今回の問題を解明する上で欠かせない一部分だ。国会の場で語ってもらうことが、真相に近づく手がかりになる」と語った。
一方、自民党の井上信治与党筆頭理事は、あくまで「多数決による招致には反対だ」と遺憾の意を示し、公明党の判断については「それぞれの政党の考えに基づいたものだ」と言葉を控えた。
裏金問題で揺れる政界、再燃する「説明責任」論
旧安倍派の裏金疑惑は、政治資金パーティーによる収入の記載漏れが指摘されたことから始まり、政治とカネをめぐる不信感が国民の間に広がっている。とりわけ派閥の幹部クラスがどのような関与をしていたのか、明らかにされていない部分が多く、下村氏の発言には大きな関心が寄せられている。
今回のように、与野党の枠を越えて証言を求める動きが強まっている背景には、有権者の政治不信と透明性への要請がある。今後の国会で、より踏み込んだ検証が行われるのか、与党内部の対応が問われる。
SNSでも注目集まる「下村招致」
ネット上でも今回の議決に関心が高く、様々な意見が投稿されている。
「ようやく下村さんの口から話が聞ける。どこまで語ってくれるのか」
「自民党が反対したってことは、よっぽど都合が悪いのでは?」
「公明が賛成に回ったのは意外。内部でも温度差があるんだな」
「慣例を破ってでもやるべきだった。もう待ったなしだよ」
「こういう時こそ国会の役割が問われる。全容解明に一歩近づいてほしい」
下村氏の参考人招致が実現すれば、国会の議論は新たな局面を迎える。説明責任を果たす機会として、そして国民への信頼回復に繋がるか、注視が必要だ。