2025-07-25 コメント投稿する ▼
自民・鈴木貴子氏が石破首相に退陣要求 父・宗男氏の擁護と親子で温度差
自民党青年局が「退陣要求」文書 鈴木貴子氏も明言
自民党青年局が7月25日までにまとめた文書で、石破茂首相(自民党総裁)および執行部に対し「選挙結果の総括を速やかに行い、自ら責任を取るよう求める」と明記したことが分かった。事実上の退陣要求にあたる内容で、党内の中堅・若手を中心に首相の責任を問う声が高まっている。
とくに23日に行われた青年局の会合では、石破首相の退陣を求める意見が相次いだ。会合後、記者団に対応した鈴木貴子衆院議員は、「参院選の大敗だけでなく、衆院選や都議選の結果を見ても執行部が責任を取るべきだ。速やかに潔い退陣表明が求められている」と語気を強めた。
鈴木氏はかつて旧茂木派に所属していた経緯があり、中堅・若手の間で進められている両院議員総会の開催を求める署名活動にも関与している。
宗男氏は石破首相を擁護 「一人の責任にするのは不公平」
一方で、貴子氏の父である宗男氏は24日、自身のSNSにて石破首相を擁護する見解を投稿。今回の参議院選挙における自民党の苦戦は、派閥パーティー収入不記載事件などの不祥事が影を落としたものであり、「石破総理総裁一人の責任にするのはフェアではない」と述べた。
親子で政治家として活動しているが、その温度差は明確となった。現職の与党議員が首相退陣を公然と求める一方、ベテラン政治家である父が首相をかばう構図は、党内でも注目されている。
ネット上でも、次のような声が上がっている。
「父娘でここまで意見が違うのも珍しい」
「鈴木貴子さんの主張が正論。若手の危機感はもっともだ」
「身内が擁護しても意味ない。結果で示すしかない」
「石破さんに情はあるけど、もう限界」
「自民党が変わるなら今しかない」
国民・市民・有権者の間でも、政権の行方と党の改革姿勢に対する関心が一層高まっている。
石破政権への不満が顕在化 若手の反乱か
今回の青年局による退陣要求は、単なる選挙後の内部批判にとどまらず、自民党の将来に向けた本格的な路線転換の起点となる可能性がある。これまで一枚岩を保ってきたように見えた党内も、参院選敗北を境に「石破離れ」の動きが加速している。
党内ではすでに、萩生田光一氏や松野博一氏ら旧安倍派を中心とする重鎮グループが、首相の出処進退を公然と議論しており、今後は青年局や中堅議員らの連携によって、政局の大きなうねりが生まれる可能性がある。
また、両院議員総会の開催が現実味を帯びる中で、首相側が先手を打って自ら身を引くのか、それとも徹底抗戦に出るのかにも注目が集まっている。
出処進退と「責任政治」の行方
鈴木貴子氏の発言は、「選挙結果の責任を明確に取るべき」という本来の政治の原則を再認識させるものであり、党内で沈黙していた議員たちにも少なからぬ影響を与えている。
党内の刷新を訴える中堅・若手の声が、政権の中枢にどれだけ届くか――。自民党が「古い体質」から脱却できるかどうかが、まさに今問われている。