2025-08-23 コメント投稿する ▼
玉城デニー知事が甲子園アルプスで応援 沖縄尚学へ「アレしかないぞ!」熱いエール
沖縄尚学を応援する玉城デニー知事の熱気
夏の甲子園で悲願の初優勝を目指す沖縄尚学。その三塁側アルプス席は試合前から大いに盛り上がりを見せていた。その場に姿を現したのが沖縄県の玉城デニー知事である。知事は、吹奏楽の演奏で応援を支えている兵庫県立市尼崎高校吹奏楽部の生徒たちにまず感謝の言葉を述べ、スタンドにいる沖尚ナインへ熱いメッセージを送った。
「沖尚メンバー、沖尚ナイン、ここまで来たら全国制覇“アレ”しかないぞ!頑張ろう!」
玉城知事の声はアルプス席の応援団や保護者の胸に響き、スタンドの熱気をさらに高めた。
“アレ”に込められた思い
知事が口にした“アレ”とは、2023年に阪神タイガースの岡田彰布監督(当時)が「優勝」という言葉を使わず、プレッシャーを和らげる意味で選手に伝えた合言葉である。この言葉がチームの士気を支え、シーズンを象徴するフレーズとして流行語大賞の年間大賞にも選ばれた。
玉城知事がそれを持ち出したのは、沖縄尚学の選手たちが「優勝」という二文字にとらわれすぎず、普段通りの力を出し切ってほしいという激励の意味だ。県民の願いを背負う高校球児たちにとって、重圧を楽しみに変えるメッセージとして受け止められたに違いない。
地域が一体となる応援
甲子園で沖縄代表が勝ち進むたび、スタンドはまるで「もう一つの沖縄」となる。吹奏楽、チア、そして応援に駆けつけた県民や県出身者が一体となり、遠く離れた地で沖縄の熱気を再現する。今回も地元兵庫の市尼崎吹奏楽部の協力を得て、スタンドからの大きな声援が続いた。
沖縄尚学はこれまで春のセンバツで優勝経験を持つが、夏の頂点には届いていない。悲願達成を願う声は年々強まり、沖縄の野球熱は一層高まっている。知事自ら現地で声援を送ったことは、県民の思いを代弁するものとなった。
甲子園に響く沖縄の声
アルプス席での応援は、選手たちにとって心強い後押しになる。玉城知事の「アレしかないぞ!」という一言は、応援団にとっても勝利への合言葉として機能している。沖縄尚学の挑戦は、甲子園を通じて地域の誇りと希望を体現していると言えるだろう。