2025-08-22 コメント投稿する ▼
公約沖縄県の責任放棄を問う 安和桟橋事故1年の教訓
安和桟橋ダンプカー事故から1年 沖縄県の対応に厳しい批判
沖縄県名護市辺野古の新基地建設で埋め立て土砂を搬出する安和桟橋では、昨年6月に抗議活動中の女性と警備員がダンプカーに巻き込まれ死傷する事故が発生した。この重大事故から1年が経過したが、事故原因はいまだに解明されず、県と防衛局の対応には大きな隔たりがある。中でも沖縄県の姿勢は、県民の命を守るべき立場でありながら、責任を回避し続けているとの強い批判を浴びている。
「県は道路管理者なのに、安全確保に消極的すぎる」
「ガードレールが無理なら他の方法を真剣に探すべきだ」
「市民の抗議を盾にして対策を拒否するのは責任放棄だ」
「結局、県も国も市民の安全より政治的対立を優先している」
「知事は言葉だけで具体的な行動が伴っていない」
県の安全対策は不十分との指摘
事故後、防衛局は警備員の増員や警告ランプ設置などの措置を講じた一方で、沖縄県に対しては歩道へのガードレール設置を要請した。だが、県は道路法を理由に拒否し、代替措置としてポールを立てるにとどめた。歩行者の安全を最優先に考えれば、より抜本的な対応が必要であったはずだ。形式的な言い訳に終始し、現場の危険性に真正面から向き合わない姿勢は、県の責任放棄といえる。
さらに、行政指導についても県は「抗議する市民も歩行者だから指導は困難」として難色を示した。しかし、歩行者であることと交通を妨げる行為を放置することは別問題である。安全を守るための実効性ある手段を取らず、「できない理由」を並べるだけでは、県民の信頼は失われるばかりだ。
事故再発防止への本気度が疑われる
事故から1年が経っても、県が主導して原因究明を進めた形跡は乏しい。防衛局の対応に批判を向ける一方で、県自身の責任や義務に関しては沈黙してきた。県警本部長は「危険な抗議活動が続いている」と警告したが、県は有効な制御策を示せないままである。
この結果、現場は「事故が再び起きても不思議ではない」状況が放置されている。県が本気で再発防止に取り組む意思を示さない限り、県民の安全は守れない。玉城デニー知事が「双方にとって事故を招かないよう努力する」と述べたものの、言葉だけで実効性のある政策を伴わなければ意味がない。
代替案への消極姿勢と責任転嫁
防衛局側は昨年11月、土砂運搬を効率化し事故リスクを減らすため、塩川港で地下ベルトコンベヤーの設置を提案した。しかし、県は「公共性の有無」を理由に慎重姿勢を崩していない。安全対策を前進させる提案をただ引き延ばすだけでは、現場の危険は続いたままだ。
県の対応は一貫して「責任を持たず、国に押し付ける」という姿勢に映る。だが、道路管理者である以上、県には主体的に安全確保を果たす責務がある。県が政治的対立を優先して実効性ある手段を拒むなら、その代償を払うのは一般市民である。
県民に問われる政治の責任
安和桟橋の事故は、沖縄における基地建設問題を象徴する出来事だ。しかし、県が安全よりも政治的メッセージを優先し続けるなら、犠牲者は再び出かねない。県民は「国対県」という対立構図に振り回され、安全が後回しにされている現実を直視すべきだ。県政に求められるのは抗議活動への迎合ではなく、県民の命を守るための具体的で即効性のある対策である。
事故から1年を経ても、沖縄県の対応は不十分であり、県民の安全意識を軽視しているとの批判は免れない。今後も同じ悲劇を繰り返さないために、県は責任ある姿勢で安全管理に臨むべきである。
この投稿は玉城デニーの公約「辺野古新基地建設の断念」に関連する活動情報です。この公約は8点の得点で、公約偏差値35.2、達成率は0%と評価されています。