2025-04-08 コメント投稿する ▼
公約抗議か妨害か 宮城島の搬出現場で接触寸前、市民団体が要請も波紋
ただ、今回の一件をめぐっては、抗議行動そのものが過激化しているとの指摘もあり、現場の作業員や地元住民の間では「むしろ危険を招いているのでは」と疑問の声が上がっている。
抗議行動が原因? 現場での危機一髪
接触があったとされるのは今月3日。採石場の出入り口付近で、市民らがゆっくりと歩いて作業を妨げる「牛歩」抗議を行っていた際、ダンプカーとすれ違いざまに距離が縮まり、事故寸前の状況になったという。
「事故が起きてもおかしくなかった」。市民団体はそう訴えるが、一方でダンプの運転手らは「抗議行動で急に歩行ルートが変わったり、前方をふさいだりするから、こちらとしてもヒヤヒヤする」と困惑気味だ。
一方的な要請に、業者も戸惑い
市民団体は、再発防止のため鉱山業者や防衛局に対して、警備員の配置や交通整理の徹底を求めている。だが、鉱山側は「我々は石材を販売しているだけで、道路上の安全確保に直接関与できる立場にない」と述べ、対応に消極的。沖縄防衛局も「接触があったとは確認していないが、安全には引き続き留意する」と、踏み込んだ対応には至っていない。
過去の事故を引き合いにするも
市民団体側は、昨年6月に名護市・安和で起きたダンプによる死傷事故を持ち出し、警鐘を鳴らしている。しかし、今回の事案では接触は起きておらず、「危険な状況を作り出しているのはどちらか」という視点も無視できない。
「わざわざ車の前に出て行って、危ないと言われても…」。現場関係者の中には、抗議のやり方に疑問を抱く声も少なくない。
搬出ルートの変更で現場に変化
昨年11月に宮城島からの搬出が始まって以降、今年3月には新たに平安座島の民間桟橋へ直接運搬するルートが導入された。これにより輸送時間は大幅に短縮されたが、ダンプの往来は増加。市民団体は「現場が過密化し、危険性が増している」と主張している。
だが、作業そのものは法令に基づいて実施されており、地域経済への寄与を評価する声もある。
島内でも意見が割れる
宮城島では抗議活動に賛同する住民もいる一方で、「島の発展や雇用を考えれば、採石場の跡地活用にも期待したい」と語る住民もいる。「声が大きい一部の人たちが、島全体を代表しているように振る舞っているのが気になる」という意見も聞かれた。
問われるのは“抗議のあり方”
市民団体は今後も抗議行動を継続する構えだが、その手法が公共の安全や秩序に影響を与えるようであれば、再考の余地があるだろう。主張を伝える自由と、他者への配慮。そのバランスが、今あらためて問われている。
この投稿は玉城デニーの公約「辺野古新基地建設の断念」に関連する活動情報です。この公約は8点の得点で、公約偏差値35、達成率は0%と評価されています。