2025-03-28 コメント: 2件 ▼
玉城知事、中国海警船の領海侵入を強く非難『決して容認できない』
■ 中国海警船の領海侵入が最長記録
3月24日、これまでで最も長い時間、92時間8分にわたり、中国海警船が尖閣諸島周辺の領海に侵入し続けた。この時間記録は、2012年9月に尖閣諸島が日本の国有化をされた後では最長となる。
さらに、中国海警局の船団は、接続水域の外側で交代目的で現れた船団が、途中で8隻に増加していたことも報じられた。この事実は、日本の海上保安庁が、当初は「交代要員が現れた」として注視していたが、最終的にその船団が領海に侵入せず、さらにその船団の動きに関して海保関係者が「不明である」と述べたことを受けて、玉城知事はその懸念を強調した。
■ 玉城知事の反応と今後の対応
玉城知事は、この中国海警船の動きを「宮古、八重山地域の住民に不安を与えるものであり、広く県民にも影響を及ぼす」とし、また「日中友好関係に影を落としかねない」と警告した。そして、「決して容認できない」と、中国側の行動を厳しく非難した。
さらに、玉城知事は日本政府に対して、「同海域の安全確保を強化し、平和的な外交を通じて中国との関係改善を図るべきだ」との要請を行った。これは、地域の安定と安全を守るための重要な呼びかけとして、注目される。
■ 過去の経緯と周辺情勢
尖閣諸島周辺での中国の行動はこれにとどまらず、過去にも何度か問題を引き起こしている。たとえば、2024年12月には、波照間島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国が設置したと見られるブイが確認され、これに対しても玉城知事は政府に対し、平和的な解決を求める姿勢を示した。
また、玉城知事が訪米した際には、米政府関係者から「中国の脅威に対する理解が不十分だ」との評価を受けたこともあった。このような背景を考えると、地域の安全保障環境はますます厳しくなっていると言える。
■ 中国の軍事的動き
近年、中国は第1列島線周辺に軍事的な圧力を強化しており、台湾封鎖の可能性を示唆するなど、沖縄をはじめとする地域にとって懸念材料が増加している。中国の海上活動や軍事的な動きが一層活発化している中で、沖縄県民や日本政府の対応が求められる状況だ。