2025-06-18 コメント投稿する ▼
れいわ・高井幹事長「審議拒否の自民こそ横暴」 井林解任に筋通す一票
「茶番でも解任は正当」れいわ・高井幹事長が異例の賛成理由
衆議院財務金融委員長の井林辰憲氏(自民)の解任決議案が6月18日に衆院本会議で可決され、現行憲法下で初の衆院常任委員長解任が現実となった。この歴史的な決議に対し、れいわ新選組の高井崇志幹事長が強く賛同の意を表明。与党の“審議拒否”姿勢に真正面から異を唱え、「形式がどうであれ、委員会を開かないなら解任は当然」と語った。
高井氏は記者会見で「正直、会期末ギリギリで出した法案で委員長を解任しても、実効性には疑問がある。野党側にもパフォーマンス的な部分は否めない」と冷静に分析しつつも、「とはいえ、委員会を開かずに議論すらさせないという自民党の姿勢は論外。熟議の場を封じるということは、議会政治の根幹を否定する行為だ」として、解任決議案への賛成に踏み切った理由を明確に述べた。
「茶番かもしれないが、審議拒否はもっと悪質」
「高井さんの冷静な分析に納得。誰よりも民主主義の根っこを見てる」
「れいわって過激なイメージあったけど、今回の姿勢は本質突いてる」
「委員会を開かないなら、委員長の資格はない。その通り」
「他党が感情論に走る中、高井さんは筋を通したと思う」
自民の「話し合わない政治」への明確なNO
高井幹事長が焦点を当てたのは、「話し合わない政治」そのものの危険性だ。審議を拒否し、委員会を開かず、法案を“存在しなかったこと”にするような運営は、まさに多数派の傲慢であり、民主主義の破壊行為と指摘した。
「会期末で時間がないなら、なおさら開いて議論すべきだ」と語る高井氏の主張は、他の野党とは一線を画す。パフォーマンスと実効性を切り分け、その上で“最低限の政治的倫理”を問う姿勢は、れいわ新選組が単なる異端の野党ではなく、制度の中で真剣に闘おうとしていることの証でもある。
「ガソリン減税」よりも重要なのは、議論の場の確保
高井氏は今回のガソリン税暫定廃止法案について、その政策内容には積極的に賛成を表明したわけではない。しかし、「議論すら封じる」姿勢に対しては真っ向から反対した。これは、れいわの立場が“減税か否か”の一点ではなく、“議会が議会として機能するか”に主眼を置いていることを意味する。
現に、自民党は今回、「代替財源がない」「唐突だ」として法案の審議を拒んだ。だがその主張は、議論の場でこそ正すべきものであり、門前払いする理由にはなり得ない。高井氏は「自民党の主張に道理があるなら、正々堂々と審議で論破すればよかった。議論せずに潰すなら、それは政治ではなく権力の濫用だ」と喝破した。
れいわの存在感増す中、今後の審議姿勢にも注目
今回の対応で、れいわ新選組は“異端”ではなく“筋を通す野党”としての存在感を高めつつある。高井幹事長は「今後、どの委員長であっても、審議拒否をすれば同じく責任を問われることになる」と警告。これは、自民党だけでなく、国会全体へのメッセージでもある。
一方で、今回のガソリン減税法案そのものは、参議院の多数派が与党であるため、成立の見通しは依然として不透明だ。しかし、与党の横暴に対し、ルールと理念で対抗した野党の姿勢は、来たる選挙で国民が判断する重要な材料になるだろう。