2025-08-12 コメント投稿する ▼
高市早苗氏、橋下徹氏発言に反論 「自民党を出る理由はない」
高市早苗氏、橋下徹氏の発言に真っ向反論 自民党残留の理由を強調
自民党の高市早苗・前経済安全保障担当相が、橋下徹氏によるテレビ番組での発言に対し、SNSで強く反論した。12日、自身のアカウントを更新し「何故、私が自民党を出ていかなくてはならないのでしょうか?」と問いかけ、党への忠誠心と自身の政治活動を詳細に説明した。
高市氏は、橋下氏が出演した番組で「自民党が割れるのは賛成」「高市さんが覚悟を持って出ればいい」と述べたとされることを受け、「もちろん『やんない』です!」と明言。「いわゆるバリバリの『親中派』以外は自民党を出ていけと言われているに等しい」と不快感を示した。
「批判は構わないが、出て行けというのは筋違い」
「政党は保守もリベラルも抱えてこそ議論が活発になる」
「長年の党員拡大活動を無視するのは失礼だ」
「橋下さんの挑発に乗る必要はない」
「自民党を内部から変えていく姿勢は評価する」
29年間の自民党活動と成果
高市氏は、自民党の支部長として約29年間、地元で党員拡大や組織作りに取り組んできた実績を強調。近年は全国会議員の中でも新規党員の紹介数がトップクラスであり、自身の政治理念に共感した支持者が党を支えていると述べた。
また、平成24年の衆院選で自民党が政権復帰を果たした際には広報本部長を務めた経験を紹介。その後、政調会長として衆参3回の国政選挙で公約を取りまとめ、いずれも「常に進歩を目指す保守政党」という綱領に基づいた政策で勝利してきたと語った。
橋下氏の主張と高市氏の見解
橋下氏は番組で「自民党は保守とリベラルが混在してごちゃごちゃ」「割れるべきだ」との持論を展開。さらに「高市さんが勇気を持って同じ思想の人を引き連れ、新たなグループを組めばいい」と促した。
これに対し高市氏は「今の自民党が保守とリベラルで混ざっているから割れるべきだとは思わない」と一蹴。党内での議論や政策調整を通じて日本の将来像を描くべきだとの立場を明確にした。
敗北後の自民党と今後の姿勢
昨年の衆院選と今年7月の参院選で自民党は敗れ、衆参ともに少数与党へと転落した。この現実について高市氏は「国民の厳しい審判を真摯に受け止めている」としつつ、「自民党の原点を見つめ直し、国民の命と暮らしを守る」と決意を述べた。
さらに「力強く経済成長を続ける日本と強靭な国土を次世代に贈るべく、自民党の中でしっかり働く」とし、離党ではなく党内での活動継続を選択した理由を再度強調した。
党内多様性と政治家の責任
今回のやり取りは、自民党内における思想の多様性や政党運営の在り方を改めて浮き彫りにした。高市氏は批判や異論の存在を認めつつ、離党ではなく内部改革を選ぶ姿勢を見せている。
橋下氏の意見が党改革の刺激となるのか、それとも単なる対立構図を深めるだけなのかは今後の展開次第だ。しかし、政治家が自らの信念と立場を明確に示す姿は、有権者の判断材料として重要である。