2025-04-25 コメント投稿する ▼
高市早苗氏、台湾訪問へ 頼清徳総統らと会談 日台友好と経済安保の連携強化へ
高市早苗氏が台湾訪問へ
自民党の高市早苗・前経済安全保障担当大臣が、4月27日から29日まで台湾を訪問する。
高市氏に同行する佐藤啓参院議員が25日、自身のX(旧Twitter)で発信し、高市氏側もこの訪台を認めた。今回の訪問では、台湾の頼清徳総統をはじめ、主要な指導者たちと相次いで面会し、日台の友好関係を改めて確認する。
頼総統、蔡前総統とも会談
訪問団には、高市氏のほか、佐藤啓参院議員、黄川田仁志衆院議員、尾崎正直衆院議員が名を連ねる。台湾メディア「フォーカス台湾」によると、一行は頼総統だけでなく、蔡英文前総統、韓国瑜立法院長(国会議長)とも会談する予定だ。
会談では、中国の動きを念頭に、インド太平洋地域の安定や経済安全保障をめぐる課題について意見を交わすとみられる。特に台湾側は、半導体などの先端技術分野で日本との協力を一層深めたい考えだ。高市氏にとっても、経済安保を重視する立場から、台湾との連携強化は大きなテーマとなる。
日台関係の背景にあるもの
日本と台湾は正式な国交を持たないが、経済や文化、人的交流はここ数年でますます密接になっている。背景には、中国による軍事的な圧力の強まりがある。
高市氏は、台湾支援を訴え続けてきた政治家の一人。今回の訪台も、単なる儀礼的なものではなく、日台の結束を再確認し、さらに一歩踏み込んだ連携の礎を築く意図があるとみられる。
一方、台湾側にとっても、日本はアメリカに次ぐ重要なパートナー。高市氏らの訪問を歓迎し、経済・安全保障分野での協力を強化したい考えだ。
同時に北京へ向かう議員たち
一方、同じ27日から、自民党の森山裕幹事長らを中心とする超党派の日中友好議員連盟が中国・北京を訪問する。
訪中団には、事務局長の小渕優子組織運動本部長ら、15人の国会議員が参加する予定だ。中国政府関係者との面会を通じ、日中関係の安定化に向けた対話を重ねる構えだ。
日台関係を深める動きと、日中関係を維持する動きが同時進行するのは、極めて異例。微妙な国際情勢のなか、日本の外交がどこまでバランスを取れるかが問われている。
二正面外交の試練
- 高市早苗氏らが台湾を訪問し、頼清徳総統、蔡英文前総統らと会談予定
- 地域の安定や経済安全保障をめぐり、意見交換へ
- 日台間の協力深化を台湾側も歓迎
- 同時に自民党議員団は北京訪問、日中対話も並行して進行
- 日本外交は、台湾支援と中国対応という難しい舵取りを迫られている
高市氏の台湾訪問は、日台の絆を再確認する場となるだけでなく、地域の安全保障や経済戦略において、日本がどのようなスタンスを取るのかを国際社会に示す重要な機会になりそうだ。