2025-04-22 コメント投稿する ▼
石破政権に企業が厳しい評価 次期首相は高市早苗氏が最有力に
企業が下す“冷めた評価”
石破政権に9割が「期待外れ」 次の首相にふさわしいのは高市早苗氏と回答多数
石破茂首相が率いる現政権に対し、企業の評価は冷ややかだ。ロイター通信が国内企業を対象に行った調査では、「期待通り」との回答はわずか9%。一方で、「やや期待外れ」や「大いに期待外れ」との回答が合わせて9割を超えた。経済政策の停滞や成果の乏しさに対する不満が透けて見える。
政権運営に対する厳しい視線
今回の調査は今月2日から11日にかけて実施され、505社に調査票を送り、うち222社が匿名で回答した。石破政権のこれまでの取り組みについて、「期待通り」と評価したのはわずか9%。58%が「やや期待外れ」、33%が「大いに期待外れ」と答え、全体の91%が不満を感じている。
運送会社の幹部からは「期待していたが、今のところ目立った成果は見えてこない」といった声があがり、卸売会社の経営陣は「景気を押し上げるだけのインパクトがない」と指摘。とくに物価高騰や人件費の上昇といった課題への対応不足を挙げる声が多かった。
次のリーダーは誰か 企業が選ぶ“首相候補”
同じ調査では、「次の首相に誰がふさわしいか」という問いも投げかけられた。トップに立ったのは高市早苗前経済安全保障担当相で、全体の30%の支持を得た。石破首相の続投を望む声は10%にとどまり、林芳正官房長官と国民民主党の玉木雄一郎代表がそれぞれ8%で並んだ。
高市氏が支持を集めた背景には、財政拡張を容認する姿勢や積極的な減税・投資政策への期待がある。企業側からは「高市氏は思い切った経済政策を実行しそう」との声も聞かれ、現状の閉塞感を打破する“突破力”に注目が集まっている。
企業が求めるのは即効性のある景気対策
この調査で浮かび上がったのは、企業が今、政府に求めているのは具体的でスピード感のある景気対策だということだ。円安と物価高、人手不足といった深刻な課題が山積する中、企業は「現実に効く政策」を待ち望んでいる。特に中小企業の現場では、資金繰りや雇用確保のための支援が不可欠との声が多く寄せられた。
石破政権の先行き、与党内にも波紋
政権運営への厳しい評価と、高市氏への期待が同時に浮き彫りとなった今回の調査結果。与党内では次の総裁選をにらみ、早くも動きが活発になりつつある。石破首相の今後の舵取り次第では、支持の回復もあり得るが、このまま成果を示せなければ、求心力の低下は避けられそうにない。