2025-03-11 コメント: 2件 ▼
石破首相の演説に苦言 「楽しい日本の道筋が見えない」
■「被災者への配慮があったのでは」
高市氏は、演説が控えめだった理由について「山林火災や震災、豪雨で被災された方々への思いがあったのではないか」と推察。その上で、「そうした配慮があったとはいえ、国民に響く明確なビジョンを示すことも重要」との考えをにじませた。
■党歌に込められた「自民党らしさ」
党大会では自民党の党歌が斉唱された。高市氏は「特に2番と3番の前半部分が好きで、自民党らしさを感じる」とし、次の歌詞を紹介した。
「2番 われらの愛する われらの子らへ われらは遺す われらの心 すぐれた昔の 文化を伝え」
「3番 われらの山も われらの海も われらの宝 われらのいのち」
「党の伝統や精神を大切にしながら、未来へつなげるべきだ」との思いが込められているようだ。
■小林鷹之氏も「道筋が見えない」と指摘
同じく前経済安全保障担当相の小林鷹之氏も、石破首相の演説について「楽しい日本をつくるための具体的な道筋が感じられなかった」と指摘。党内でも評価が分かれている。
■石破首相の演説内容
石破首相は9日の党大会で、野党時代を振り返り「あの時の謙虚さを取り戻したい」と発言。また、岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災の被災地に触れ、「寒い中で体育館で雑魚寝する状況があっていいはずがない」と訴えた。災害対応への強い意欲を示したが、政策的なビジョンを明確に打ち出す場面は少なかった。
■高市氏、音楽経験を振り返る
高市氏は自身のXで、過去に党大会でピアノ伴奏を務めたことを振り返り「光栄でうれしかった」と投稿。一方で、「この年になると党大会のようなイベントでは出番がなく、少し寂しい。シニア議員バンドをやるなら、ドラムを担当しますね」と冗談めかした。
実は高市氏、大学時代はヘビーメタルバンドのドラマーだった経歴を持つ。政界の“重低音”としての存在感を、今後もどう発揮していくのか注目される。