2025-11-10 コメント: 1件 ▼
高市早苗首相「外国人によるシカ蹴り上げ」発言で毅然対応 根拠示し撤回拒否
高市早苗首相が奈良公園のシカをめぐる外国人観光客への言及について、撤回を拒否したことが注目を集めています。 外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと痛めつけようとする人がいる」と述べ、適切な外国人対策の必要性を訴えていました。
根拠ある発言として一貫した姿勢を維持
高市氏は予算委員会で「英語圏の方だが、シカの足を蹴っているという行為に及んだ方に、注意したことがある」と自身の実体験を述べました。その上で「一定の根拠があって申し上げた。外国人との秩序ある良い形の共生を実現しようと思って、内閣のなかで組織体を立ち上げて検討に入っている」と説明し、撤回を明確に拒否しました。
この発言は自民党総裁選での所見発表演説に端を発しています。高市氏は当時「奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいる。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと痛めつけようとする人がいる」と述べ、適切な外国人対策の必要性を訴えていました。
「高市さんの発言は正しい。実際に見かけたことがある」
「奈良でボランティアしてるけど、外国人のマナー違反は本当に多い」
「シカを大切にしない人は来てほしくない」
「日本の文化を理解してから観光に来るべき」
「高市さんの勇気ある発言を支持する」
実際に奈良県は2025年4月から県立都市公園条例施行規則を改正し、シカへの加害行為を明文化して禁止しました。この措置は2024年7月にシカを蹴ったり叩いたりする動画がSNSで拡散されたことを受けたものです。奈良県観光局は「動画の模倣行為を防ぎ、シカの保護を強化する必要があった」と説明しています。
問題行動の実態と対策の必要性
奈良公園では年間約1300万人の観光客が訪れ、その多くを外国人が占めています。近年の外国人観光客急増に伴い、シカとのトラブルも増加傾向にあります。2024年9月のシカが関わる人身事故は43件で、前年同月の2.5倍に達しました。
奈良県警や奈良の鹿愛護会によると、鹿せんべい以外の食べ物を与える行為や、過度な接触によるトラブルが日常的に発生しています。シカに追いかけられたり噛まれたりする事故も後を絶ちません。こうした背景から、県や関係機関は多言語での注意喚起を強化し、DJポリスによる外国語での呼びかけも行っています。
文化財保護法では天然記念物への危害には罰則が科されますが、これまでは「滅失」「毀損」「衰亡」に至った場合のみが処罰対象でした。今回の条例改正により、より幅広い加害行為への取り締まりが可能になりました。
SNS情報への適切な対応が重要
西村氏は「不確かな情報が外国人への的外れな誹謗中傷になっていることを危惧している」と指摘しましたが、高市氏は「SNS上でそういった批判があることは承知している」として、情報リテラシーの向上の重要性を強調しました。
「SNSには不正確な情報がたくさんある。情報リテラシーを身につけ、正しい情報かどうかを判断していかなきゃいけないし、事業者側も工夫をしていかなきゃいけない事柄だ」と述べ、根拠のない情報への注意を促しました。
一方で、奈良公園の観光関係者からは「角を引き回したり、蹴ったりする行為は目撃談もある」との証言も出ています。産経新聞の取材では、観光関係者が「叩く蹴るは日常」と述べるなど、現場での問題行動の存在を示唆する情報もあります。
高市氏の発言を巡っては、自民党内からも支持する声が上がっています。適切な観光マナーの徹底と文化財保護の観点から、外国人観光客への教育啓発の必要性を指摘する意見が多く聞かれます。
今回の発言撤回拒否は、高市氏の一貫した政治姿勢を示すものと評価されています。根拠ある発言については毅然とした態度を貫く姿勢は、多くの国民から支持を得ています。奈良県出身の政治家として地元の文化財を守る責任感の表れとも言えるでしょう。
今後は内閣に設置される組織体での検討を通じて、外国人観光客との秩序ある共生に向けた具体的な対策が示されることになります。日本の文化や伝統を大切にする外国人観光客の増加と、適切なマナー教育の推進が期待されます。