2025-08-28 コメント投稿する ▼
鳩山紀一郎氏が父・由紀夫氏に欠席要請 抗日戦勝利80年行事出席は「国益損なう」
鳩山紀一郎氏、父・由紀夫氏に「抗日戦勝利80年行事」欠席を要請
国民民主党の鳩山紀一郎衆院議員が28日、自身のSNSで、父である鳩山由紀夫元首相に対し、中国政府が9月3日に北京で開催する「抗日戦争勝利80年記念行事」への出席を取りやめるよう要請したことを明らかにした。紀一郎氏は「日本の元首相が中国政府の戦勝記念行事に出席する必要はありません」と断言し、日中関係における微妙な立場を意識した発言を行った。
中国側はすでに由紀夫氏の出席を発表しており、本人も取材に応じ「出席の意向」を示している。父子で立場が真っ向から対立する形となり、国内世論でも波紋が広がっている。
「日本の元首相が敵国の戦勝式典に出るなんてあり得ない」
「紀一郎議員の発言は筋が通っている」
「由紀夫さんは中国に利用されているように見える」
「親子でここまで政治姿勢が違うのは驚きだ」
「これは国益を損なう行動にしかならない」
由紀夫氏の出席発表と中国の思惑
中国政府は28日、公式に鳩山由紀夫氏が記念行事に出席すると発表した。これは日本国内の反発を招くことを承知の上での演出とみられる。由紀夫氏は過去にも中国や韓国に対して「日本は加害者として謝罪すべき」と発言し、保守層から厳しい批判を浴びてきた。今回の出席意向表明は、日中間の歴史認識問題を再び国内政治に持ち込むものとなっている。
一方で、鳩山紀一郎氏は「戦争を繰り返さないために必要なのは、歴史から学びつつも抑止力を基盤に最大限の戦略的準備を行うことだ」と主張。父の姿勢とは異なり、安全保障の現実を見据えた発言を強調している。
国民から見た「国益」と「ポピュリズム外交」
今回の件は、戦勝国側の記念行事に日本の元首相が出席することの是非を問う形になっている。日本国民の多くにとって、中国政府の「抗日戦争勝利」は、日本を敵とする歴史的プロパガンダの象徴であり、そこに日本の元首相が姿を見せれば、中国に都合よく利用されることは避けられない。国益を損なうどころか、「日本は歴史認識で屈した」との印象を国際社会に与えかねない。
由紀夫氏の一連の外交姿勢は、しばしば「ポピュリズム外交」と批判されてきた。国際的に目立つ行動を優先し、実際の国益や安全保障への影響を顧みない態度は、国内での評価をさらに落とす要因となっている。今回もまた、その批判が繰り返されることは必至だ。
親子の対立が示す日本政治の課題
親子でありながら政治姿勢が正反対の鳩山氏らの発言は、日本の政治が抱える根本的な課題を映し出している。由紀夫氏が歴史的贖罪を重視する一方で、紀一郎氏は「抑止と備え」を重視し、国防の現実に向き合う姿勢を示す。いずれが国益に資するかは明白である。日本国民が望んでいるのは過去への謝罪外交ではなく、減税や憲法改正、安全保障の強化といった具体的な未来志向の政策である。
今回の出来事は、外交においても「国益を基盤とした現実的対応」が求められていることを強く示している。由紀夫氏の出席が実現すれば、日本は再び外交の場で不必要な軋轢を抱えることになる。紀一郎氏の訴えは、そうしたリスクを未然に防ごうとする国益重視の立場を体現しているといえる。