2025-07-01 コメント投稿する ▼
北村晴男氏「現政権で日本が壊れる」参院選出馬を決意 石破政権に強い危機感
北村晴男氏が出馬表明「現政権によって日本が壊される」
「このままでは、日本が壊される」――。弁護士の北村晴男氏(69)が1日、国会内で記者会見を開き、今月3日公示、20日投開票の参議院選挙に日本保守党の比例代表候補として立候補する意向を正式に表明した。記者団の前で語られたのは、現政権への強い危機感、そして「最後のご奉公」として国を守る決意だった。
安倍元首相の死去が転機に
「私はこれまで、何度もいろんな政党から立候補の打診を受けてきたが、すべて断ってきた」――そう語った北村氏が、今回の選挙で出馬を決断したのは、「現政権によって日本が壊される」という危機感が頂点に達したからだという。
安倍晋三元首相がメディアや左派活動家に激しい攻撃を受けていたとき、私は“この人を応援することで日本と日本人のためになる”と信じ、それが自分の生きる意味だとすら思っていた。だが、安倍氏の死後、政権の様相が一変した
北村氏は、現政権を「石破左派政権」と呼び、「外交・安保・経済・外国人政策すべてにおいて、日本の根幹が崩れつつある」と厳しく批判した。
夫婦別姓法案をめぐる危機感
さらに出馬の動機として北村氏が挙げたのが、「選択的夫婦別姓」制度導入をめぐる国会審議の動きだった。
私はあの法案を“強制的親子別姓法案”と呼んでいる。あわや成立しかけたが、日本保守党の島田洋一議員や、参政党の吉川里奈議員が奮闘し、何とか踏みとどまった。あれを見て、“国のために戦う”というのは、こういうことなのだと胸を打たれた
「自民党が政権を持っていながら、あのような法案が本気で審議されるとは思わなかった。このままでは、日本の家族制度や文化が壊されてしまう」とも語った。
「ドン・キホーテでもいい」信念の政治参加
69歳という年齢、そして日本保守党という少数政党からの出馬。冷ややかな見方があることも北村氏は認めた。
『年を取って何ができる』『どうせ泡沫候補だろう』――そんな声があることは承知している。しかし、所詮人間はドン・キホーテみたいなもの。たとえ風車に突っ込むような無謀に見えたとしても、自分が信じることを貫けるなら、ありがたい
そして、かつてテレビ番組で得た知名度を生かし、国政の場で“最後のご奉公”を果たす覚悟を示した。
ありがたいことにテレビで長年活動してきたことで、名前は知られている。当選の可能性は自覚している。であれば、それを“日本のため”に使う。それが今の私の生きる意味だと思っている
自民大敗の可能性も それでも戦う
北村氏は「この選挙で自民党は大敗するだろう」と予測。その上で「石破氏は立憲民主党との連携によって“与党の座”を守ろうとする可能性がある」と指摘。増税や社会制度の急進的改革を進める「大増税政権」が生まれることに強い警戒感を示した。
そうなれば、外から批判しているだけでは何の意味もない。国会の中で声をあげ、止めなければならない
北村氏の原点と“志”
弁護士として知られる北村氏は、テレビ番組「行列のできる法律相談所」などでお茶の間の顔として親しまれてきた。だが、本人は「ただのタレント弁護士と思われたくない」と繰り返し述べ、「自分には国家観がある」と語る。
「本気で日本を守りたい。その気持ちは、派手さも野心もないが、心の底からの本音だ。最後に、自分の人生をかけてできることがあるなら、やってみたいと思った」
会見では、涙をこらえるような場面も見られた。
北村氏の言葉には、時に挑発的で過激な響きもあったが、その裏にあるのは「国家に対する深い愛情」であることは間違いない。果たして有権者は、この“ドン・キホーテ”にどんな評価を下すのか。選挙戦が静かに、しかし熱く始まろうとしている。