2026-03-05 コメント投稿する ▼
ラサール石井氏が社民党Reboot提唱、笑顔でいられる政党へ変革訴え
社会民主党の党首選挙に出馬したラサール石井副党首氏は組織改革社民党Rebootを掲げ、笑顔でいられる政党への変革を訴えています。70歳の現職参議院議員として、円安対策や最低賃金引き上げ、大学無償化など包括的な生活支援策を打ち出し、攻めの護憲で憲法をフル活用する姿勢を示しています。
ボトムアップで意見が言いやすい組織へ
ラサール氏は社民党Rebootという組織改革を提案しています。労働者の政党だからこそボトムアップで意見が言いやすい組織であるべきだと主張し、さまざまな世代や属性の党員が執行部に直接意見を届け、党の意思決定に関わる仕組みを作ると約束しました。
現在の社民党は眉間にしわを寄せて頑張ろう平和だと訴えているイメージがあると自己分析し、もっと明るく朗らかに前向きに訴求する党にしなければならないと語っています。風通しのいい党をつくり、若い人も年を取った人もガンガンと議論ができる環境を整えるとしています。
「社民党は徹底的に皆さんのくらしを支えます」
「真面目に地道に生きている人が笑顔で暮らせる国を作りたい」
ラサール氏は笑いというのは緊張と緩和だと持論を述べ、緊張は戦争、緩和は平和だと例えました。人は平和なときにこそ笑うのだから、そんな笑顔の国、日本中世界中に平和を訴える社民党を目指すと訴えています。
来年の統一自治体選で100人以上の議員誕生を目指す
ラサール氏は全国各地の運動の現場にいる仲間を増やし、党を次世代につなぐと表明しました。弱い立場に置かれた方の声をもっと政治に届けるため、来年の統一自治体選挙で100人以上の自治体議員を誕生させるべく、全国で実践的な政治スクールを開くと約束しました。
社民党は2026年2月の衆議院選挙で前身の社会党時代を含めて80年の歴史で初めて議席ゼロに終わり、現在の国会議員は参議院の福島瑞穂党首氏とラサール氏の2人のみです。党勢回復のためには地方議員の拡大が不可欠だとの認識を示しています。
「地方から社民党を強くしていかなければならない」
円安対策と公平な税制の確立
ラサール氏は物価高の主因の一つは円安だと指摘しました。消費税を下げても円安が続けば物価高は止まらず、中小企業の賃上げも困難になると分析しています。公平な税制の確立でむやみな国債発行を止め、円の信頼を回復すると訴えました。
最低賃金について全国一律時給1500円以上の実現を掲げ、法人税に累進制を導入し、賃上げ支援の財源を確保するとしています。社民党の衆議院選挙公約でも消費税率ゼロ、最低賃金全国一律1500円以上を明言していました。
「物価高に負けない大幅賃上げが必要だ」
大学まで無償化と奨学金返済負担の軽減
ラサール氏は大学生の約半数が奨学金を受給している現状を問題視しています。社会権規約第13条にのっとり、政府には公費の投入で大学等まで無償化する責任があると主張しました。
返済中の方には返済額分の税額控除や利子分の残債免除等で負担を軽減するとしています。日本で学ぶ全ての子どもたちに平等に学ぶ権利を保障するため、大学までの教育無償化とインクルーシブ教育の推進を訴えています。
就職氷河期世代の年金問題に最低保障年金
ラサール氏は就職氷河期世代が年金受給年齢を迎えることを見据えています。現役時代の収入の格差は老後の年金受給額の格差になるため、年金が低すぎる方に公費で上乗せを行う最低保障年金制度を樹立し、高齢者の経済格差を解決すると約束しました。
介護と医療の負担の軽減を行い、高額医療費やOTC医薬品の自己負担額増に反対すると強調しています。財源は大企業の内部留保への課税、所得税と法人税の累進性強化、防衛費の引き下げで確保するとしています。
「年金が低すぎる方への公的支援が必要だ」
家賃高騰への対策と適正家賃の公的目安
ラサール氏は家賃の高騰が深刻だと指摘しました。公営住宅の供給増に加え、民間賃貸入居者への公的な家賃補助が必要だと訴えています。非合理な家賃値上げを防ぐため、適正家賃の公的な目安を設定するとしています。
沖縄2区問題と辺野古新基地建設反対
ラサール氏は衆議院選挙で沖縄全選挙区、とりわけ沖縄2区を与党に譲ったことは痛恨の極みだと述べました。辺野古新基地建設、そして琉球弧の軍事要塞化に反対する社民党の立場を堅持し、沖縄の平和運動や議員のみなさんとの関係性をきちんと構築すると約束しました。
立憲民主党などが加わる中道改革連合の共同幹事長が辺野古移設容認の趣旨の発言をしたことに対し、社民党としては許せず、沖縄2区に候補者を立てることになったと説明しています。参議院でも福島党首氏とともに立憲民主党などとの会派を離脱し、独自の立場を明確にしました。
「辺野古移設容認は社民党として絶対に許せない」
戦争法廃止と攻めの護憲へ
ラサール氏は国際法違反を行う米国と手を組み戦争に加担することは明白な憲法違反だと断じました。集団的自衛権を合法化する戦争法は廃止すると明言しています。
日本国憲法をフル活用した攻めの護憲へと転換することを提唱しました。社民党は生存権、平等権、幸福追求権、労働三権など、憲法が持つ人権の規定がきちんと活かされる社会をめざすとしています。衆議院では自民党単独で改憲発議が可能になり、参議院も一歩手前という状況で、憲法を次世代に引き継ぐため今こそ社民党の正念場だと訴えました。
ラサール氏は1955年大阪市生まれの70歳で、鹿児島ラ・サール高校を卒業後、早稲田大学第一文学部に進学しましたが除籍となりました。コント赤信号のメンバーとしてテレビのお笑い番組やクイズ番組、ドラマ、舞台、映画などに出演し、演出家としても活躍してきました。近年はメディアやSNSで社会的な発信を続け、2025年参議院選挙で初当選し、同年9月に副党首に就任しました。
社民党党首選は3月4日に告示され、投票は21日と22日、開票は23日に行われます。ラサール氏の推薦人は127人で、福島氏の627人、大椿氏の175人と比べると少ないですが、明るく朗らかな社民党への変革を訴え、笑顔で暮らせる国づくりを目指す姿勢が支持を広げるか注目されます。