2026-03-05 コメント投稿する ▼
ラサール石井氏が社民党首選出馬 福島瑞穂氏・大椿裕子氏と13年ぶり選挙戦「出来レース」指摘も
社民党の党首選が2026年3月4日に告示され、ラサール石井副党首(70)、福島瑞穂党首(70)、大椿裕子前参院議員(52)の3名が立候補しました。 ラサール氏は「だって自分のとこじゃないんだよ、沖縄なんだよ」と主張しましたが、松陰寺氏は「沖縄も日本ですよ」と冷静に訂正しています。
ラサール氏は3日、自身の事務所のXに動画を投稿し、党首選への立候補を表明しました。「私は議員になって半年ですけれども」と前置きしつつ、「社民党はずっと護憲・平和を訴えてきた」「もっと明るくほがらかに、前向きに皆さんに訴求する社民党にしていかなければならない」と、現在の社民党をアップデートし、風通しの良い党にしていきたいと語りました。
内紛続きの社民党
最近の社民党は内紛が目立っています。2026年2月の衆院選での沖縄2区の立候補者をめぐり、当時副党首だった大椿裕子氏が「私は最後まで擁立に反対した。県民が何を望んでいるのか、しっかり向き合うべき」などと街頭演説で発言しました。
社民党出馬の議員に対して疑問を投げかけたことで、社民党から謝罪と撤回を求められた大椿氏は、副党首を辞任しています。さらに騒動は収まらず、3月1日には琉球新報から取材を受けた大椿氏の発言に対し、社民党は公式Xで「個人の考えは自由であるが、公の場で組織の決定に異を唱えることは副代表として問題である」と異例の声明を発表しました。
「正直これまでのラサール石井さんの発言を見ても良い方向には転ばないとは思います」
「知名度がある人が党首選に出るのは話題作りとしては効果があると思います」
「ラサール石井氏は、メディアに登場した時の発言や行動を見ていると、余りに理想論と目先の善に動きやすい方」
「SNSではラサール氏の出馬は福島氏との党首選を盛り上げるための出来レース」
「社民党としては注目を集めることには成功したかもしれないが、悪目立ちにならないとよいのですが」
松陰寺太勇から論破された過去
ラサール氏の発言が注目を集めたのは、2月13日配信の報道番組「ABEMA Prime」(ABEMA)にゲスト出演したときのことです。番組の冒頭で、お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇氏(42)は「社民党はあまりいい未来は見えない」「反権力ありきの政党で、どういうことをやりたいかが見えてこない」とバッサリ指摘しました。
これに対してラサール氏は「政権を監視し、よくないところは批判していくっていうのが野党の役割」と反論するなど、議論を繰り広げました。しかし後半では、ラサール氏の飛躍した持論や誤りが松陰寺氏から軌道修正される場面もありました。
ラサール氏が「明日、高市さんが戦争しますと言ったら、行け行けってなるような気がする」と述べると、松陰寺氏は即答で「戦争しようはならないですよ、誰も望んでいないです」と全否定しました。ラサール氏は「だって自分のとこじゃないんだよ、沖縄なんだよ」と主張しましたが、松陰寺氏は「沖縄も日本ですよ」と冷静に訂正しています。
動画のコメント欄やXでは、松陰寺氏に「心強い」「正論すぎ」などといった支持する意見が多く出ていました。一方、ラサール氏は論破された印象が強く残りました。
党首選の争点は党勢回復
社民党は2026年2月8日投開票の衆院選で結党以来初めて当選者を出せず、国会議員は福島瑞穂氏とラサール石井氏の参院議員のみとなっています。近年、国政選挙の目標に「政党要件の維持」を掲げるなど崖っぷちの状態が続いています。
大椿裕子氏は4日の記者会見で「とことん働く人たちのための政党に」と訴え、「社民党の前身である日本社会党は『勤労大衆の組織結合体』として誕生しました。その原点に立ち返るべき」と意気込みました。労働や農業問題に力を入れるとし、自治体議員を増やすことを掲げています。
ラサール氏は「今までの社民党は扉が閉まっていて中の電気がついていないお店だった。これでは入りたくても入れない。いつも扉が開いて明るいお店にしたい」と党改革を主張しました。「党首を変える、党名を変える。それくらいドラスチックなことが行われても仕方がない」と変化が必要と話しています。
福島瑞穂氏は「国会の状況は憲法改悪されるかもしれない危機的な状況。護憲の先頭に立ちます」と主張しました。平和運動、反原発運動、労働運動、市民運動とのつながりを強調し、昨今問題となっているSNS対策本部を設置する構想を明かしました。
ラサール石井氏の経歴
ラサール石井氏は1955年、大阪市生まれです。鹿児島ラ・サール学園高等学校卒業、早稲田大学第一文学部除籍。「コント赤信号」のメンバーとしてテレビのお笑い番組やクイズ番組、ドラマ、舞台、映画などにも出演しました。演出家としても活動してきました。
2025年7月の参院選で初当選し、現在1期目です。2025年9月に副党首に就任しました。議員になってわずか半年での党首選出馬に、経験不足を指摘する声もあります。
福島瑞穂氏の経歴
福島瑞穂氏は1955年、宮崎県生まれです。東京大学法学部卒業後、弁護士として活動し、1998年参院選で初当選して現在5期目です。2009年の鳩山政権で内閣府特命担当大臣に就任して男女共同参画・自殺防止・少子化対策などを担当しましたが、2010年に辺野古への新基地移設の閣議決定の署名を拒否して大臣を罷免されました。
これまで、党首や副党首、幹事長などの党役職も歴任しています。2026年2月26日の記者会見で立候補を表明し、「護憲の先頭に立って頑張らなければならない。社民を大きくする」と語っていました。
大椿裕子氏の経歴
大椿裕子氏は1973年生まれです。2025年7月の参院選で当選し、1期務めましたが、2026年2月の衆院選で落選しました。沖縄2区の候補者擁立をめぐる発言で副党首を辞任し、3月3日に党首選への出馬を表明しました。
「非正規雇用労働者のための政党として政策を際立たせたい。安定した雇用で正当な賃金が得られる社会を取り戻していく」と語っています。
党首選の日程と有権者
党首選は3月4日に告示され、選挙運動期間は5日から20日、投票期間が21日と22日で、23日に開票され、新たな党首が選出される予定です。有権者は国会議員を含む党員・協力党員で、有権者数は約5200人です。
党首選の期間中に3氏の合同街頭演説を予定しており、党の存在のアピールを狙っています。しかし、SNSでは「出来レース」との指摘や、「話題作りには成功したが悪目立ち」との厳しい声も相次いでいます。
社民党は2025年7月の参院選で比例代表で121万7823票(2.06パーセント)を獲得し、得票率2パーセントをクリアして公職選挙法上の政党要件を死守しました。しかし衆院選では議席を失い、存亡の危機に立たされています。
社民党の存在意義が、改めて問われています。