2025-05-29 コメント: 1件 ▼
厚生年金の積立金“流用”に国民反発 拙速な審議に「毒あんこ法案」の声広がる
年金積立金の「流用」に懸念の声 拙速な審議に批判噴出
厚生年金の積立金を基礎年金の財源に回すという改正案が、わずかな審議時間のもと衆議院を通過し、物議を醸している。政府与党の自民・公明に加え、立憲民主党も加わった「3党合意」により、法案は早ければ今週中にも成立する見通しだ。
“毒あんこ”法案と揶揄される背景
日本維新の会・音喜多駿氏は、「厚生年金の流用という『毒あんこ』入りのサラリーマン・ウーマン大増税年金法案」とこの法案を強く批判。
「こんな短時間で国民的案件を通すことが許されるのか?」
と、原案20時間、修正案10時間という短すぎる審議時間にも疑問を投げかけた。
法案の修正部分には、将来的に基礎年金の給付水準が下がった場合、厚生年金の積立金を一部活用して補填する仕組みが盛り込まれている。一見すると「国民の将来を守る施策」に見えるが、その財源は厚生年金加入者が積み上げてきた保険料だ。これを基礎年金という全体制度に横流しする構図に、現役世代や企業側から反発の声が上がっている。
与党と立憲の協調でスピード成立へ
この法案をめぐっては、国民民主党など一部の野党は反対姿勢を貫き、独自の対案も提出している。だが、自公と立憲が手を組んだことで、衆議院通過はあっさり決まった。今後、参議院での審議を経て今国会で成立する可能性が高い。
こうしたスピード採決に対し、政策の中身だけでなく、プロセスに対しても国民の不信が募っている。
ネット上でも批判続出
SNS上では以下のような投稿が相次いでいる。
「サラリーマンの年金を勝手に使うな。将来の不安が増すだけ」
「立憲も結局、自公と同じ。野党の仕事はどこへ行った?」
「財源確保の名のもとにやりたい放題」
「積立金は“保険料”なんだから流用は筋違いでは?」
「年金制度改革って、もっと丁寧にやるべきテーマじゃないの?」
国民の将来を守るのは誰か
年金制度はすべての国民に関わる重要政策だ。だからこそ、積立金という“みんなのお金”の使い道を変えるには、合意形成と丁寧な説明が不可欠だ。制度維持を理由に強行される改革が、かえって信頼を損ねる結果にならないか――今一度、立ち止まる必要があるのではないだろうか。