2025-06-03 コメント投稿する ▼
宮路副大臣、ラオス教育相と会談 41億円支援のスタジアム改築で日ラオス関係を強化
宮路外務副大臣、ラオス教育相と会談 日ラオス関係を次世代に繋ぐ協力を強調
宮路拓馬外務副大臣は6月3日、来日中のプット・シンマラヴォン・ラオス教育スポーツ大臣と都内で会談を行った。宮路副大臣は、近年日ラオス関係が「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされたことを背景に、両国の連携をさらに強めていく姿勢を示した。特に教育、スポーツ、若者の交流といった未来志向の分野での連携に意欲を見せ、「将来を担う若者が、国境を越えて信頼と友情を築ける環境を後押ししていきたい」と語った。
41.7億円の無償資金協力で象徴的スタジアム整備
この会談の中で象徴的に語られたのが、日本政府が実施している「チャオ・アヌウォン・スタジアム改築計画」だ。2023年11月に上川陽子外相(当時)とサルムサイ・コンマシット副首相兼外相との間で交わされた書簡に基づき、日本は41億7,100万円の無償資金協力を決定。現在、首都ビエンチャンに位置する同スタジアムの全面改修が進められている。
新スタジアムは、陸上トラックや観客席、フィットネスルームの整備に加え、バリアフリー化を徹底し、障害者を含めたすべての人が利用できる施設を目指している。宮路副大臣はこの整備計画について「単なる建物の更新ではなく、日ラオス友好の“象徴”を新たに築くプロジェクトだ」と強調した。
プット大臣、日本の支援に感謝 JICAとの連携成果も
一方、プット教育スポーツ大臣は、日本への留学経験を持ち、現在もラオス・日本友好協会の会長を務める親日派。今回の訪日中に得た知見を、スタジアムの運営能力向上や教育現場の改善に活かしたいと語った。日本が進めるソフト面での協力、特にJICAとの研修や人材育成支援に強い関心を示し、「スタジアムをスポーツの場にとどめず、市民の学びや交流の空間にしたい」と述べた。
日ラオス協力は“次世代投資” 宮路氏が強調
会談の中で、宮路副大臣は「ラオスと日本は単なる支援関係ではなく、共に学び合い、成長するパートナー」と強調。とくに教育や青少年の分野での協力は、数年では測れない“未来への投資”であり、地域の安定や持続可能な発展につながると訴えた。彼は「現場で努力する若者たちに希望を与える政策を、これからも実現していきたい」と述べた。
ネットユーザーの声
「スタジアム整備だけでなく教育分野にも踏み込んでいるのは好印象」
「日本の若者もこういう国際協力の現場を学ぶべきだ」
「ラオスの大臣が日本留学経験者って、こういう地道な外交の成果だよな」
「宮路副大臣のように若手が外交の前線で活躍するのは心強い」
「インフラ整備と人的交流のセットは日本外交の得意技だと思う」