2025-09-08 コメント: 2件 ▼
石破首相の側近・宮路拓馬氏に「ガソリン代地球24周」疑惑
石破茂首相(自民党総裁)を支える側近の一人である宮路拓馬・外務副大臣(鹿児島1区選出)が、過去3年間にわたり政治資金から約900万円近いガソリン代を支出していたことが明らかになった。 宮路氏は2021年、自身のSNSで「緊急事態宣言下で地元に戻れない日々が続いています」と発信していたにもかかわらず、その年だけで約310万円のガソリン代を計上。
石破首相の側近・宮路拓馬氏に「ガソリン代地球24周分」疑惑
石破茂首相(自民党総裁)を支える側近の一人である宮路拓馬・外務副大臣(鹿児島1区選出)が、過去3年間にわたり政治資金から約900万円近いガソリン代を支出していたことが明らかになった。推計される走行距離は実に地球24周分に相当し、その使途をめぐり波紋が広がっている。
小選挙区の規模と高額支出の矛盾
宮路氏の選挙区・鹿児島1区は県内でも最も狭く、森山裕幹事長の地盤である鹿児島4区の7分の1程度に過ぎない。地元関係者は「鹿児島1区は狭いから小型車ならガソリン代は知れている。選挙カーを通年で走らせているという話も聞かない」と驚きを隠さない。
実際、宮路氏の自宅兼二世帯住宅の駐車場には燃費の良い車が3台停められていたが、近隣住民によれば「3台とも同時に出払うことはほとんどない」「東京にいることが多い宮路氏を見かけない」と証言しており、高額なガソリン代の実態との整合性は乏しい。
緊急事態宣言下でも続いた支出
さらに疑問を深めたのは、コロナ禍での支出だ。宮路氏は2021年、自身のSNSで「緊急事態宣言下で地元に戻れない日々が続いています」と発信していたにもかかわらず、その年だけで約310万円のガソリン代を計上。特に8月から9月にかけて鹿児島県でまん延防止等重点措置が適用され、外出自粛が呼びかけられていた時期にも、毎月30万円近い支出が続いていた。
給油契約先のJAさつま日置によれば、宮路氏の後援会事務所に複数枚の給油カードが発行されており、県内約80か所のスタンドで利用できる仕組みだという。カードさえあれば誰でも給油可能で、誰がどの車に給油したかまでは特定できない。
過去の「ガソリン代疑惑」との比較
政治資金でのガソリン代問題といえば、かつて山尾志桜里元議員が1年間で230万円、地球5周分のガソリン代を計上して批判を浴びた。宮路氏の場合はその約4倍、3年間で884万円と突出しており、政治資金の適正使用に対する疑念は一層深い。
専門家の上脇博之・神戸学院大学教授は「政治活動以外の利用や支援者への利益供与に流用される危険がある。これほどの高額支出であれば、何に使ったのか詳細な説明責任を果たすべきだ」と指摘する。
説明責任と国民の不信感
宮路事務所は「法令に従い適正に収支報告している。政治活動にかかる経費であるため報告している」と回答した。しかし、燃費の良い車や緊急事態宣言下での高額支出との矛盾が解消されたわけではなく、「果たしてこの説明で納得できる国民がどれだけいるのか」という疑念は残る。
SNSでも強い批判が目立つ。
「地球24周分のガソリン代?どう考えてもおかしい」
「石破首相の側近がこんな疑惑では政権の信頼も揺らぐ」
「減税を実行するどころか、税金をガソリン代に浪費か」
「給付金はケチっても自分の経費は湯水のように使うのか」
「説明責任を果たさない限り、政治不信はさらに深まる」
石破政権は「泥舟政権」と呼ばれ支持を失って退陣に追い込まれたが、その背景には身内の不透明な資金管理も影を落としている。
政治資金透明化が問う次期政権
次期総裁選が迫る中で、国民が求めているのは減税による生活支援と同時に、政治資金の徹底した透明化である。ガソリン代問題は単なる経費疑惑にとどまらず、国民の税金を扱う政治家の信頼性を根底から揺るがすものだ。
「地球24周分のガソリン代」という象徴的な数字は、政治家と国民との間に横たわる深い不信の象徴となった。次期政権には、国民の信頼を取り戻すための政治資金制度改革が求められている。