立憲・石垣のり子候補が名誉毀損で告訴　選挙ポスターめぐりN党候補を刑事告訴【宮城・参院選】

ポスターで名誉を傷つけられたと告訴、異例の刑事手続き

7月3日に公示された第25回参院選で、宮城選挙区から立候補した立憲民主党の石垣のり子候補が、同選挙区のNHK党（政治家女子48党）の前田太一候補に対し、名誉毀損容疑で刑事告訴を行ったことが明らかになった。石垣氏の代理人弁護士が同日、記者会見で発表し、告訴状はすでに宮城県警に受理されたという。

問題とされたのは、前田候補の選挙ポスターに記載された石垣氏に関する記述で、代理人は「選挙という公の場で個人の名誉を貶める表現がなされた。これは言論の自由を逸脱しており、断固たる対応が必要だ」と強調した。

「選挙ポスターで攻撃って…常軌を逸してる」
「自由な表現と名誉毀損は別問題」
「これは“言論の自由”じゃなくて“悪用”でしょ」
「事実無根なら、告訴は当然」
「争点から離れて中傷合戦になるのは勘弁して」

「断固とした対応で臨む」石垣陣営、毅然とした姿勢

今回の告訴は、選挙期間中に起きた名誉毀損をめぐる刑事手続きとしては異例であり、注目を集めている。代理人弁護士は、「政治的対立の場であっても、人格攻撃やデマによる印象操作が許されることはない。選挙を悪用した名誉毀損には毅然と対応する」と明言。

石垣のり子氏自身は現在も街頭演説などを続けながら、「公正な選挙」「健全な民主主義のために、ルールを守る選挙戦を」と呼びかけている。

「告訴するのは勇気がいったはず。応援したい」
「政治の場にこそ、名誉と節度が必要」
「立場に関係なく、誹謗中傷には声をあげるべき」
「選挙は政策で戦って。中傷なんて論外」
「石垣さん、毅然としててかっこいい」

前田太一氏は「出頭要請あれば従う」

一方、告訴された側の前田太一候補は、「捜査の経過を見守る。出頭要請があれば従う」とコメント。事実関係についての詳細な説明や反論は明かしていないが、今後の選挙活動や法的対応に注目が集まっている。

選挙期間中のポスターや公報、SNSでの発信においても、公職選挙法や刑法上の名誉毀損が問われるケースが年々増加しており、「表現の自由」の限界が再び問われる事態となった。

「公正な選挙」の意義が改めて問われる

今回の告訴は、個人攻撃や中傷をエスカレートさせる一部候補者の言動に対して、法的責任を明確に問うという意味でも大きな影響を持つ。民主主義の根幹である選挙が、誹謗中傷の場と化すことを防ぐために、候補者自身がルールを守る姿勢が強く求められている。

選挙は「誰が最も有権者の生活を守り、未来を託せるのか」を争う場である。争点や政策よりもスキャンダルや人格攻撃が目立つようでは、有権者も政治から遠ざかるだけだ。

石垣候補の「名誉を守る」という選択は、選挙における言論の質を問う試金石とも言えるだろう。