2025-07-12 コメント投稿する ▼
能登地震の失言で辞任の鶴保氏 吉村代表「後手対応は自民の体質」批判強まる
自民の「後手対応」に再び批判 維新・吉村代表が辞任表明の鶴保氏に言及
吉村代表、鶴保氏辞任に「自民の体質」指摘
能登半島地震を巡る不適切発言で批判が高まっていた自民党の鶴保庸介参院予算委員長が、ついに辞任の意向を固めた。これに対して、日本維新の会代表である吉村洋文氏は12日、東京都内で取材に応じ、「完全に後手後手の対応だ。これが自民党の体質だ」と厳しく非難した。
吉村氏は「問題発言が明るみに出た直後の段階で、党として明確な処分や説明をすべきだった。それを曖昧にして、結局世論に押されて辞任に追い込まれる。このような姿勢では、国民の信頼を得ることはできない」と語った。
実際、鶴保氏の発言は地震被災地に対する無神経な印象を与え、与党内外からも批判が相次いでいたが、自民党執行部の対応は鈍く、火消しの動きは遅れに遅れた。野党からは「まるで発言の重みを理解していない」との指摘もあり、今回の辞意表明は「遅すぎた決断」とする声が多い。
続く自民の「不祥事放置」体質
このところ自民党では、失言や公私混同、倫理観の欠如といった問題が頻発しており、国民の不信感は募る一方だ。にもかかわらず、処分は甘く、説明責任を果たす姿勢も見えにくい。今回の鶴保氏のケースも、その延長線上にあると見られている。
維新の吉村代表は「口先だけの反省では何も変わらない。体質を根本から改めない限り、信頼の回復など到底無理だ」と強調。自民党の「自己保身型対応」が常態化していることに強い危機感をにじませた。
SNS上でも今回の問題を巡って厳しい声が相次いでいる。
「またか、って感じ。辞めるまで時間かかりすぎ」
「問題が起きても党全体で庇い合う体質が露呈してる」
「言った本人も悪いが、止めなかった周囲も同罪」
「国民の怒りを見てから対応とか、政治家として情けない」
「被災地の人にとっては失礼すぎる発言。即日辞任が当然だった」
こうした世論の声は、単なる一過性の怒りではなく、積年の不信感が噴き出したものであり、与党にとっては重く受け止めるべき内容だ。
政治家の資質が問われる時代
今回の発言とその後の対応は、政治家に求められる「人としての感覚」の欠如を改めて浮き彫りにした。発言内容そのものに加え、問題発覚後の説明や処分の遅れ、そして自民党内の沈黙も含めて、「この党に危機管理能力があるのか」との疑念が深まっている。
さらに、能登半島地震のような災害時に政治家がどう振る舞うかは、国民の命と生活に直結する。発言の真意や背景はどうであれ、「軽率だった」との声がこれほど上がる中で、自民党が即座に対応できなかったこと自体が問題だ。
維新を含めた野党からは、「公の場に出る政治家として最低限の倫理意識が欠けている」「災害被災者への敬意がまるで感じられない」といった批判も上がっており、今後の国会運営にも影響が出る可能性がある。
問われる政党の責任と構造的課題
鶴保氏の辞任だけで幕引きとはならない。自民党内で「問題を起こしても様子見をすれば済む」という空気がある限り、同様のトラブルは繰り返されるだろう。
政党としての危機対応能力、そして説明責任をどこまで果たせるかが、今後の信頼回復におけるカギになる。維新のように他党の問題に厳しく目を光らせる政党がある一方で、自民党が自己点検をしない限り、国民の期待は裏切られ続ける。
野党が主張する「失言の構造的問題」「政党ぐるみの責任放棄」といった指摘も、今や一部の見方ではなく、広く共有される感覚になりつつある。国民が真に望んでいるのは、問題が起きた後の処分ではなく、「最初から問題を起こさない構造」を作ることだ。
今の自民党にそれができるのか。それとも、野党のような新しい勢力に期待が集まっていくのか。政治の質が問われる局面が続いている。