2025-06-10 コメント投稿する ▼
公約梅雨入りで露呈した大阪・関西万博の雨対策破綻 大屋根リングは雨傘にならず「雨宿り難民」続出
梅雨入りで露呈した「雨よけ神話」の崩壊
近畿地方の梅雨入りと同時に、大阪・関西万博の雨対策が早くも限界を迎えている。協会側は「大屋根リングが雨傘の役割を果たす」と説明してきたが、吹き込む横殴りの雨には無力で、来場者はカッパ姿や傘でベンチを埋め尽くした。高さ約20メートルのリングは幅30メートルの内側までも雨が届き、路面は水たまりだらけ。4月13日の開幕日にも大雨で展示飛行が中止となり、雨天時の運営に疑問符が付いていたが、梅雨入りでその懸念が現実となった。
「雨宿り難民」が続出 食事すらままならぬ現場
甲子園球場約40個分の広大な会場に対し、大勢が一度に雨宿りできる施設はわずか。パビリオンは予約制でも行列が絶えず、軒下に逃げ込もうにもスペースが足りない。リング下のベンチでカレー弁当を水浸しにしていた来場者は「食事はあきらめた。濡れない場所が少なすぎる」と肩を落とす。雨雲接近時は雷の危険もあるため、協会は「かっぱ着用で自主的に対応を」と呼びかけるが、悪天候を承知で日程変更できない家族連れにとっては酷な話だ。
数字に表れない安全リスク 雷・強風・低体温
夢洲は周囲に高層建物がなく、海風が強い。傘はひっくり返り、体温は奪われる。リングの手すりが避雷設備となり感電リスクは低いとされるが、落雷が見込まれる場合は入場制限を行う方針で、長時間待機を強いられる恐れがある。雨でベンチが濡れるため敷き物や防寒具は必携、温かい飲み物も自衛策とされるが、これでは「テーマパーク」より「野外フェス」に近い装備を求められる格好だ。
ネット上には失望と苦言 「並ばない万博」は幻か
「リングが傘代わり?ぜんぶ濡れてて座れなかった」
「かっぱ必須って最初から言ってよ。チケット高いのに…」
「雨宿りできずに弁当びしょびしょ。子どもが泣いた」
「梅雨入りしたら万博行く気失せる。運営の想定甘すぎ」
「並ばない万博どころか、雨宿り難民で大行列だった」
開幕からわずか2カ月。協会はパラソルの増設や雨具販売を急ぐというが、抜本的な雨対策が見えないまま梅雨本番を迎えた。来場者に「事前の天気チェックと完全武装」を求めるだけでは、万博の期待感は削がれるばかりだ。雨をしのげない「巨大リング」の神話が崩れた今、運営側は安全確保と快適性の両立をどう示すのか――“並ばない万博”の看板を雨が洗い流そうとしている。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.1、達成率は0%と評価されています。