2025-05-25 コメント投稿する ▼
公約大阪万博の船便が空席続出 料金の高さと利便性の欠如で苦戦、打開策求められる
船便が伸び悩む万博輸送計画 料金の高さと不便さが壁に
大阪・関西万博の開催にあわせて運航が始まった夢洲(ゆめしま)と周辺エリアをつなぐ定期船が、乗客数の伸び悩みに直面している。運賃の高さがネックとなり、期待された“水都ならでは”のアクセス手段が苦戦を強いられている。
“水の都”の売り文句が空回り 乗船率1割未満も
大阪湾に面した夢洲へは、鉄道やバスに加えて船でのアクセスも可能にすることで、混雑の緩和と観光資源の活用を図る狙いがあった。しかし、運航初期からすでに苦しい状況にある。
例えば、大阪市此花区のUSJ近くにある桟橋から発着する便では、最大150人が乗れるにもかかわらず、実際には10人にも満たないケースが目立っている。わずか30分で会場に着く利便性がありながら、乗客からは「料金が高くて気軽に使えない」との声が漏れる。
運賃2800円超が利用者のハードルに
大阪市内や堺市、さらには淡路島と夢洲を結ぶ定期便の料金は、片道2800〜3800円ほど。渋滞を避けてスムーズにアクセスできるとはいえ、大阪メトロの数百円の運賃と比べると、割高感は否めない。
ある船会社の関係者は、夢洲にある桟橋の使用料が料金設定を押し上げている一因だと明かす。これについて、万博の運営を担う協会は「大阪港周辺の施設維持管理費を考慮している」と説明するが、現実には価格設定が障壁になっているのは明白だ。
水素船導入などの努力も効果薄 運航時間にも課題
新技術によるアピールも試みられており、水素燃料で走るクリーンな船「まほろば」なども運航を開始した。しかし、環境配慮や最先端技術への関心とは裏腹に、誘客にはつながっていない。
運航事業者によると、午前中の便は一定の需要があるものの、午後から夜にかけては空席が目立つという。また、万博の目玉イベントである夜のドローンショーが終了する時間帯には、すでに最終便が出航していることも問題視されている。現在は午後8時半が最終便だが、「せっかくの夜イベントを見終えた後に利用できない」との指摘が多く、時間変更も検討されている。
ネットユーザーの反応も厳しい
SNS上でも、現状への不満が数多く投稿されている。
「あの料金で乗れって言われてもなあ。家族連れには厳しすぎる」
「水都アピールもいいけど、誰も乗らなきゃ意味がない」
「会場からの帰りに船がもうないって、運営側の感覚ズレてない?」
「船で行けるって聞いて期待したけど、料金見て諦めた」
「夢洲の桟橋、なんであんなに使用料高いの?結局市民が負担するんでしょ」
今後の展開と打開策は
水都・大阪の特性を活かしたはずの船便だが、利用者の財布とスケジュールに合わなければ魅力は半減する。現時点では、運賃の見直しや運航時間の柔軟な調整、より積極的な周知策などが求められている。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値34.9、達成率は0%と評価されています。