2025-05-19 コメント: 1件 ▼
維新が大阪府議会の正副議長を独占へ 公明は2年連続で排除、万博対立が影響か
維新が府議会正副議長ポストを独占へ 公明との関係に再び亀裂
大阪府議会で、新たに選出される正副議長のポストを大阪維新の会がともに担う方向で最終調整に入った。これにより、従来副議長に就いていた第2会派の公明党は、2年続けて要職から外れる見通しとなった。
副議長の“慣例”崩れる背景
これまで副議長のポストは、一定の勢力を持つ第2会派から選出されるのが通例だった。実際、公明党は長年その座を務めてきたが、今回は維新が自らの会派から両ポストを出す強い意向を示している。
5月19日に非公開で行われた議会構成委員会では、議長候補に維新所属の金城克典氏が内定。副議長をめぐっては、維新が紀田馨氏を推す一方、公明党も八重樫善幸氏を擁立したが、調整は決裂。5月23日の臨時議会で紀田氏が副議長に選ばれる公算が大きい。
関係悪化の背景に万博と国政対立
維新と公明の間では、昨年からギクシャクした関係が続いている。万博費用の膨張に対し、公明が府議会で厳しい姿勢を見せたことや、衆議院選での対立構図が影響したとみられる。実際、前回も維新は公明からの副議長選出を拒み、自民党にポストを譲っている。
今回は維新が議会の過半数を持つことを背景に、初めて自発的に正副議長を同時に確保する強気な姿勢を打ち出した格好だ。過去には他会派の辞退により結果的に独占した例はあるが、こうした形での主導権掌握は異例である。
「議会のバランスが崩れる」公明側は懸念
公明党府議団の幹部は「知事も維新代表、議長も維新、そして副議長も維新。これでは議会の監視機能が形骸化してしまう」と憤る。野党としての役割を担う中、チェック機能の弱体化を強く危惧している。
ネット上でも賛否が分かれる
SNS上でもこの動きには注目が集まっており、さまざまな意見が飛び交っている。
「維新、ちょっとやりすぎでは?議会のバランスって大事でしょ」
「公明が万博のこと言いすぎたから、維新が怒ったんじゃ?」
「これじゃまるで一党支配。民主主義ってなんだったっけ?」
「副議長をめぐる政治的駆け引きが露骨すぎて萎える」
「維新に任せておけば万博も議会もスムーズに進むって意見もあるけどな」
維新の主導権がいよいよ強固になる一方で、府議会における多様な意見の交差や牽制機能はどこまで維持されるのか。今後の議会運営に注目が集まっている。