2025-04-29 コメント投稿する ▼
公約万博『ぬいぐるみベンチ』撤去へ “窒息死”批判受け運営側が対応
万博の「ぬいぐるみベンチ」が物議 ネットで拡散
大阪・関西万博の体験型ブース「遊んでい館?」に設置されていた“ぬいぐるみベンチ”が、来場者やネット上で大きな物議を醸した。このベンチは、使用されなくなったぬいぐるみを透明のビニール袋に大量に詰め込む形で作られたものだったが、SNSでは「ぎゅうぎゅう詰めでかわいそう」「まるで窒息死しているようだ」といった否定的なコメントが相次いだ。
出展メーカーは「アップサイクル」を強調
このぬいぐるみベンチを企画・設置したメーカーは、「役目を終えたぬいぐるみに、もう一度活躍の場を与えたい」という思いから、アップサイクル(廃棄物などを新しい価値のあるものに再生する取り組み)の一環として制作したと説明している。環境負荷を減らす試みとして意義を持たせたものだったが、来場者やSNS利用者の間では「意図は理解できるが見た目があまりにも残酷」「アップサイクルでもやり方を考えるべき」といった反発の声が広がった。
非難受け、ぬいぐるみベンチは撤去
一連の反響を受け、出展メーカーと万博運営側は協議を行い、問題となったぬいぐるみベンチをブースから撤去することを決めた。運営側は「不快に思われる来場者が多い以上、配慮を優先すべき」と判断し、撤去後は別の展示物に差し替える方針を示している。今回の事態については「多様な価値観に対する理解が不足していた」と反省の意を表明した。
万博運営に求められる「感性への配慮」
今回の騒動は、今後の万博運営にも大きな教訓を残した。持続可能性(SDGs)や環境配慮を意識した展示であっても、来場者の感性に寄り添う表現が欠かせないことが浮き彫りになった。大阪・関西万博は、世界から多様な文化的背景を持つ人々が訪れる大規模イベントであるだけに、運営側にはより一層の丁寧な説明と、展示物の見た目や印象への細やかな配慮が求められる。
今後、展示物の制作や運営にあたっては、単なるコンセプト重視に留まらず、「見る人にどう受け取られるか」という観点を取り入れることが不可欠である。今回のぬいぐるみベンチ撤去問題を教訓に、万博全体の信頼回復と円滑な運営が急務となる。
- 大阪・関西万博「遊んでい館?」に設置されたぬいぐるみベンチがネット上で批判を浴びた
- 「かわいそう」「窒息死しているようだ」といった感想が拡散
- 出展メーカーはアップサイクルの意図を説明
- 批判の高まりを受け、ぬいぐるみベンチは撤去された
- 今後の万博運営では「配慮不足」への反省と再発防止策が課題に
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.8、達成率は0%と評価されています。