2025-06-11 コメント: 8件 ▼
勝山市議が泥酔で暴行・脅迫 「ヒッチハイクのつもり」弁明に市民から辞職求める声
酒に酔い“ヒッチハイク”? 市議の不可解な言動
福井県勝山市で、前代未聞の不祥事が波紋を広げている。2023年に初当選したばかりの市議会議員、李江嵐氏(32)が、酒に酔った状態で路上に飛び出し、通行中の車に無断で乗り込もうとしたうえ、駆け付けた知人男性に対して暴力を振るい、「殺すぞ」と脅したとして、暴行および脅迫の疑いで書類送検された。
事件が起きたのは5月10日の夜。李議員は飲酒を伴う会合のあと、知人男性の友人が運転していた車を路上で止め、助手席に乗り込もうとした。状況を聞いた知人男性が現場に駆けつけ、李議員を制止しようとしたところ、突然、首を押され、叩かれ、「殺すぞ」と威圧的な発言を受けたという。
「ヒッチハイクのつもり」も通用せず
6月3日、県警は李議員を暴行および脅迫の疑いで書類送検。勝山市議会は政治倫理調査特別委員会を設置し、李氏への聴取を進めている。10日に開かれた3回目の委員会には、李議員本人が出席。酒を多量に飲んだことを認めつつ、「ヒッチハイクのつもりだった」と弁明し、暴行や発言については事実を認め、被害者や議会に謝罪の意を示した。
しかし、委員会内では厳しい声が相次いだ。「なぜ事件発覚から報告までに時間がかかったのか」「議員としての自覚はあるのか」「辞職の意思はあるのか」と、矢継ぎ早に問い詰められる場面もあった。
議員倫理の欠如 市民の不信は拭えず
この件に対し、市民やネット上からは怒りや呆れの声が噴出している。地方議会の信頼を損ねる行動でありながら、李議員は現在のところ辞職の意思を示していない。市議会としては今後、さらなる弁明の機会を設け、政治倫理基準に反していないかどうかを検証する方針だが、市民の信頼を回復するには時間がかかりそうだ。
実際、過去の類似事例では、飲酒絡みの不祥事を起こした議員に対しては即座に辞職を求める声が高まった。今回も、本人が事実を認めていることから、倫理上の責任は避けられないとする見方が強い。市議という立場は、市民の代表であり模範となるべき存在である以上、単なる「酒の失敗」では済まされない。
ネット上では怒りと失望の声
この事件に関して、SNS上でも批判的な意見が続出している。
「“ヒッチハイクのつもり”って…32歳の市議が言うことじゃない」
「市民の代表が暴力と脅迫?あり得ない」
「泥酔して人を叩いて“殺すぞ”って、もう議員失格でしょ」
「なぜ辞めないのか本気でわからない」
「市議の信用、地に落ちたね。勝山市がかわいそうだよ」
一部には、「初当選で慣れていなかったのでは」という擁護の声も見られたが、大多数の市民や有権者は「言動の責任は重い」とする厳しい意見を表明している。
地方政治の信頼回復には何が必要か
今回の事件が示したのは、地方議員における倫理感の欠如と、それに対する市民の敏感な反応だ。都市部に比べて地方では、議員と有権者の距離が近い分、期待も大きい。その信頼を裏切る行為は、選挙制度や議員の資質そのものへの疑問にまでつながってしまう。
再発防止のためにも、地方議会には早期の対応と、倫理基準の厳格な適用が求められる。事件の推移と市議会の判断は、今後の地方自治全体の透明性と信頼性にも大きく影響することになるだろう。