2022-03-18 コメント投稿する ▼
稲田朋美氏、保守派の批判で支持層拡大 「2万票増えました」と語る
総裁選出馬を見送った理由
昨年7月、稲田氏は自身の半生や政策をまとめた著書を出版し、菅義偉政権後の総裁選への出馬も視野に入れていた。しかし、出馬には必要な推薦人20人を集めることができず、最終的に出馬を断念することになった。稲田氏は「足腰を鍛えるべきだった」と振り返り、政策面や仲間づくりが足りなかったと反省している。
保守派に嫌われたら2万票増えました
稲田氏は、保守派から「変節した」と批判されることが多かった。その背景には、2014年から2016年にかけて政調会長としてLGBTの人権問題に取り組み、また未婚のひとり親家庭への税制優遇策を提案したことがある。特に党内では「未婚で子供を産むのはふしだら」といった偏見が噴出し、彼女の改革案に反発する声が多かった。しかし、稲田氏はそれに屈することなく、自身の立場を貫いた。結果、選挙では「稲田朋美を落選させる会」といった怪文書が広まり、敵対的なキャンペーンも行われたが、その結果として2万票も増加したと語っている。「保守層の支持を失っても、新たな支持層がついてきた」と稲田氏は強調する。特に、福井のような保守的な地域で、女性たちからの支持が集まったことが大きかったという。
女性とLGBTへの理解を深めた稲田氏
かつてはタカ派として知られた稲田氏だが、次第に「優しい」政策を掲げるようになった。LGBTやひとり親家庭への理解を深め、税制改革や福祉政策に力を入れたことが反発を招いた一方で、新たな支持層の獲得にもつながった。特に、性的少数者への配慮やひとり親家庭の支援策を提案したことで、党内でも賛同者が増え、最終的には「ひとり親控除」の改革が実現した。
突破を目指す姿勢
稲田氏は、改革には「突破」が必要だと語る。党内や保守層からの反発があったとしても、改革を進めるには最後まで粘り強く戦い抜く覚悟が必要だという。その姿勢は、今後の政治活動にも大きな影響を与えるだろう。