2025-08-22 コメント投稿する ▼
うつみさとる氏「最悪の医療システム」批判 尊厳死容認や医療裁判改革を提案
うつみさとる氏、医療制度の抜本改革を主張
神奈川選挙区から参院選に挑むうつみさとる氏が、現行の医療システムを「最悪」と断じ、日本社会を崩壊に導く危険性があると強く警鐘を鳴らした。自身の専門領域を踏まえ、救急医療体制の充実や製薬会社のあり方への批判を展開。さらには尊厳死の容認や精神病院の廃止、医療裁判制度の改革など、多岐にわたる提案を打ち出した。
うつみ氏は「現在の医療システムは患者が治らない仕組みになっており、人々は依存せざるを得ない」と指摘。ドラマ『白い巨塔』を引き合いに出し、学会や大学病院の派閥化、資金集めの構造を批判した。
提案された改革の柱
うつみ氏の主張は、従来の医療制度を大きく揺さぶる内容だ。提示された改革案は以下の通りである。
・尊厳死の制度化
・私立精神病院の全廃(イタリア型モデル)
・私立老人病院の半減
・通院が長期化するほど患者・病院の負担を増やす制度
・開業医の保険点数削減
・デイケア制度の廃止
・出産の完全国費保証
・薬の添付文書をすべて患者に義務的に配布
・同効薬併用や禁忌薬投与時の病院負担化
・真の第三者機関による医療事故調査・病院評価
・医療裁判の説明責任を医師・病院・製薬会社に負わせる
特に「医療裁判の仕組みを逆転させること」が最も重要だとし、国がこれを実行すれば「無駄な医療や薬物投与が一掃される」と強調した。
製薬会社と医療界への批判
うつみ氏は製薬会社を「対症療法の物質を量産し、治さないことで利益を得る存在」と非難。医原病や薬害問題が御用学者によって軽視されてきたと訴えた。さらに、学会や大学病院は派閥争いや資金集めの場にすぎず、知識共有は「有志が無償で集まれば済む」と切り捨てた。
ネット上でも賛否両論が広がっている。
「言っていることは極端だが一理ある」
「精神病院や老人病院を全部なくすのは非現実的」
「薬害や過剰投薬の問題は確かに根深い」
「救急医を増やすのは絶対に必要」
「現場を知らない理想論に聞こえる部分もある」
賛同の声とともに、実現性に疑問を呈する声も少なくない。
議論の出発点となるか
うつみ氏の主張は医療現場からは強い反発も予想される。だが、製薬会社と医療機関の癒着や過剰投薬への不信感は根強く、国民の共感を得る可能性もある。特に高齢化と財政難の日本において、医療制度の持続可能性をどう確保するかは避けて通れない課題だ。
石破政権の下でも医療制度改革は重要課題として位置づけられており、うつみ氏のようなラディカルな提案が今後の議論の呼び水となる可能性はある。尊厳死や医療裁判のあり方など、社会的に敏感なテーマをどう扱うかは、日本の医療と政治の信頼性を左右する大きな試金石となる。