2025-05-31 コメント投稿する ▼
小泉進次郎農相に野村元農相が苦言 備蓄米売却で「党内手続き無視」に不満噴出
小泉農相の「独断専行」に党内から苦言 野村元農相がルール無視を問題視
自民党の野村哲郎・元農相が5月31日、鹿児島県鹿屋市で開かれた国政報告会にて、現職の小泉進次郎農相の対応に疑問を呈した。問題視されたのは、就任直後に実施した備蓄米の随意契約による売却を、党の農林部会に諮らず決定・公表した点だ。野村氏は「物事には順序がある。自分で決めて発表するやり方では困る」と発言し、党内ルールの軽視に強い警鐘を鳴らした。
農業政策決定での「部会スルー」に波紋
野村氏の発言が飛び出したのは、同じく農政の要職を歴任してきた森山裕幹事長の報告会での場だった。小泉氏が党の農林部会という「農業政策の心臓部」を通さず、独断で備蓄米売却を決めたことに、農政に長年携わってきた議員たちが不信感を募らせている。「われわれが言っても届かない。森山先生から直接伝えてもらわねば」と語る野村氏の言葉には、若手閣僚の暴走を懸念するベテラン議員の本音がにじむ。
農政において、備蓄米の取扱いは価格や需給バランスに大きく影響する重要なテーマだ。それを、党の審議や意見調整なしに進めた姿勢には、「小泉流パフォーマンス」と冷ややかな視線もある。
森山幹事長も釘 「再生産可能な米価がカギ」
森山幹事長も発言の中で、コメ価格の適正化が農業再生の要だと強調。「農家が生活を支え、翌年も生産できるような米価でなければ、日本の食料安全保障は崩れてしまう」と指摘したうえで、小泉農相には繰り返しこの点を伝えてきたと明かした。
食料自給率が下がる中、農政の一つ一つの判断が将来に影響を及ぼす。派手な発表よりも、地に足の着いた政策形成が求められている。
政治家としての手順と信頼が問われる
今回の件は、小泉農相が大臣として初動でどれだけ党内との信頼関係や政策決定プロセスを重視しているかを問われる象徴的な出来事となった。党の意思決定手続きを経ずに「やってしまった」ことで、農業政策全体への不信を呼びかねない。党内では「農政を軽く扱われては困る」という声が広がっている。
今後、小泉農相が党との連携をどう修正し、どのように説明責任を果たしていくかが注目される。
「また“進次郎劇場”か。政治はショーじゃない」
「農業の現場を見てない人が、勝手に決めるのは本当に危険」
「ルール無視って、党内で通じると思ってるのかな」
「森山さんがちゃんと釘を刺してくれて安心した」
「米価のことを軽く見たら、日本の農業は終わるぞ」
* 小泉進次郎農相が備蓄米売却を農林部会に諮らず独断で決定・公表
* 野村元農相が「党のルールを守らない」と問題視
* 森山幹事長は「再生産可能な価格でなければ食料安全保障は成り立たない」と警告
* ネット上では「独断」「ショー政治」などの批判が多数