2025-08-13 コメント投稿する ▼
伊東市・田久保市長、学歴問題で百条委証人尋問 卒業証書提出は拒否、説明責任なお課題
伊東市・田久保市長、学歴問題巡る百条委証人尋問
静岡県伊東市の田久保真紀市長は13日、自身の学歴詐称疑惑に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問に出席した。田久保氏は、6月28日に東洋大学を訪問した際、自身が同大を卒業しておらず、除籍扱いになっていたことを初めて知ったと証言した。
議会側が提示を求めている「卒業証書」とされる書類については、「卒業証書とされていたものだと思っている」と説明するにとどまり、明確な経緯や入手方法については言及を避けた。
「質問の意図を簡潔にしていただきたい」
「どこに回答していいのか分からない」
「証書は卒業証書とされていたものだと認識している」
「刑事告発された経緯もあり提出はできない」
「東洋大訪問まで除籍を知らなかった」
委員会とのやり取り
証人尋問では、百条委の委員が市長の辞意撤回など一連の経緯を批判的に問いただす場面が多く、田久保氏は「申し訳ないが、質問の意図を簡潔にまとめていただきたい」と発言。質疑応答の中で緊張感が漂う場面もあった。
田久保氏は7月、証人尋問への出席要請を「事実上回答不可能な内容が含まれている」として拒否していたが、市議会が再度の拒否なら刑事告発する方針を示したことで、今回の出席に至った。
卒業証書の提出拒否と経緯
百条委は、学歴詐称疑惑の核心となる「卒業証書」とされる書類の提出を求めている。しかし田久保氏は、刑事告発されたことなどを理由に提出を拒否し続けている。
田久保氏は今年5月の市長選で初当選。市の広報誌や公式プロフィールで「東洋大卒」と記載していたが、実際には卒業要件を満たさず除籍扱いだったことが判明し、市民や議会からの批判が高まっている。
百条委は引き続き書類の提出を求める構えで、証拠の有無や真偽の解明が焦点となる。議会の追及姿勢は強く、場合によっては再び刑事告発や辞職勧告の可能性も残されている。田久保氏がどこまで事実関係を明らかにし、説明責任を果たすのかが、今後の市政運営に大きく影響するとみられる。