2025-08-04 コメント投稿する ▼
伊東市議会、田久保市長に不信任決議案へ 学歴詐称疑惑と辞職撤回で対立深まる
伊東市議会、田久保市長の不信任決議案提出へ 学歴詐称疑惑で対立激化
静岡県伊東市議会の主要会派は4日、学歴詐称が指摘されている田久保真紀市長に対し、不信任決議案を提出する方針を固めた。市議会の調査特別委員会(百条委員会)が学歴問題に関して結論を出した後、速やかに提出する構えで、月内に臨時議会を開くよう田久保氏に求めることも検討している。
経緯と問題の核心
田久保市長は、市の広報誌や各種資料で「東洋大卒」とプロフィールを記載してきたが、実際には同大学を除籍されていたことが判明。経歴詐称にあたる可能性があるとして、市議会は先月7日、全会一致で辞職勧告決議を可決した。
当初、田久保氏は近く辞職する意向を示していたが、7月31日に一転して撤回し、続投の意思を表明。この方針転換が市議会側の反発を招き、不信任決議案提出の動きに発展した。
市議会と市長の溝深まる
市議会側は、経歴詐称疑惑そのものの重大性に加え、辞職表明から撤回に至る経緯についても「市民への説明責任を果たしていない」と批判。特に、議会の全会一致という異例の辞職勧告を無視して続投を選んだことは、市政運営への信頼を大きく損なったとの見方が強い。
不信任決議が可決されれば、地方自治法に基づき、市長は失職するか、市議会を解散するかを選択しなければならない。いずれの選択でも、市政は混乱を避けられない見通しだ。
国民・市民・有権者の声
「経歴詐称を軽く考える人に市長の資格はない」
「辞職すると言っておいて撤回するのは市民を裏切る行為だ」
「全会一致の辞職勧告を無視するのは前代未聞」
「市長の説明責任を果たさない姿勢に失望した」
「このままでは市政が前に進まない」
説明責任と信頼回復は可能か
学歴詐称は、公職者としての信用を根本から揺るがす問題だ。たとえ市政運営に実績があっても、経歴や学歴は有権者が候補者を判断する重要な材料であり、虚偽があればその判断は根底から覆る。
田久保市長が信頼を取り戻すには、まず百条委員会の調査に全面的に協力し、経歴や辞職撤回の経緯について具体的かつ誠実な説明を行う必要がある。しかし、市議会との対立が深まり続ければ、市民生活や行政運営への影響は避けられない。