2025-07-16 コメント投稿する ▼
“チラ見せ卒業証書”騒動の田久保真紀市長、「顔を上げて前へ」支援者に感謝も疑問払拭されず
激励に感謝「顔を上げて進む」──市長の投稿が物議
東洋大学を「卒業した」と主張していた伊東市の田久保真紀市長が、実際には除籍処分だったと大学側に明かされた問題で、本人が7月16日、X(旧Twitter)を更新。「日々、激励のメッセージを沢山いただき、本当にありがとうございます」と支持者に感謝の言葉を述べ、「顔を上げて、しっかりと前を見据えて歩んで参ります」と綴った。
この投稿は、炎上の渦中にある市長が改めて“辞任と再出馬”の姿勢を示した形とも受け止められ、市内外でさまざまな反応を呼んでいる。
「市民が知りたいのは“卒業証書”の真偽だよ」
「顔を上げる前に説明責任を果たしてほしい」
「辞任してもすぐ出馬じゃ、反省してるように見えない」
「頑張ってという声もあるけど、まず誠実に向き合って」
「激励もいいけど、証書は誰が見ても納得できる形で出して」
SNS上では“感情より事実を”という声が目立つ一方、一定の支持を寄せる層も確認されており、事態の収束どころか、かえって関心が高まっている。
“チラ見せ証書”の真相いまだ不明 百条委は提出要求
問題の発端は、田久保市長が市議会で「卒業証書」とされる書類を取り出し、“一瞬だけ”見せたことにある。この「チラ見せ対応」が不誠実だとして批判が殺到。その後、東洋大学が「田久保氏は除籍であり、卒業はしていない」と正式に発表したことで、証書の信ぴょう性にさらなる疑念が生じた。
現在、その“証書のようなもの”は検察に提出されたとされているが、伊東市議会の百条委員会は正式な提出を求めている。虚偽公文書の疑いすら取り沙汰される中、田久保市長本人からの明確な説明は今もないままだ。
辞任と再出馬を表明 有権者は何を問うのか
田久保氏はすでに辞任を表明しており、出直し選挙での再出馬にも意欲を示している。しかし、有権者の中には「反省が感じられない」「説明責任を果たさないまま再出馬とは筋が通らない」という声が少なくない。
“顔を上げて前を向く”ことを否定する人はいない。ただその前に、「なぜ卒業を偽ったのか」「なぜ証書を堂々と見せなかったのか」「除籍なのに卒業と主張した理由は何か」──その一つひとつに向き合い、丁寧に説明を尽くすべきだという指摘は根強い。
仮に出直し選で信任を得たとしても、この疑問を解消しないままでは、再び同じ問題が尾を引く可能性が高い。
“情”より“誠実さ”が問われる選挙戦に
今回の騒動は、単なる経歴詐称の疑惑にとどまらず、「政治家としての誠実さ」「説明責任の重み」を社会に改めて問いかけている。
田久保氏は「みなさんの熱い想いが今の私を支えるすべて」と語ったが、それに応えるには感謝だけでは足りない。政治家に求められるのは、情に訴える姿勢ではなく、納税者に対する明快な説明と真摯な姿勢だ。
再出馬を宣言したからこそ、今後は「言葉ではなく態度」で信頼回復を目指す必要がある。