2024-12-13 コメント投稿する ▼
トランスジェンダーの女性用トイレの使用制限を違法とした昨年7月の最高裁判決の問題点をただす
島田氏は、憲法が保障する「違憲立法審査権」について慎重で抑制的な運用が必要だと主張。その上で「最も重要なのは女性専用スペースにおける女性の安全を確保することだ」と述べた。特にトランスジェンダーの中には、「オートガイネフィリア」(自己女性化性愛症)と呼ばれる心理的特徴を持つ人がいることが研究で示されているとし、このような人々が女性専用空間を利用することには潜在的な危険が伴うと警告した。この指摘により、トランスジェンダーの権利保護と女性の安全確保のバランスをどう取るべきかが焦点となった。
これに対し、鈴木馨祐法相は個別の判決についてコメントを控えると述べ、具体的な見解を示さなかった。島田氏はさらに、最高裁判事の任命に国会が関与することで、チェック機能を強化すべきだと提案。これに対し鈴木法相は「最高裁判事の任命は内閣が行うものであり、司法権に対する一定の影響を憲法が許容している」と説明し、現行の制度の正当性を強調した。
今回の議論を通じて、最高裁の判断が社会に与える影響、女性の安全、トランスジェンダーの権利保護、そして三権分立の在り方など、多角的な課題が浮き彫りとなった。一方で、具体的な政策変更や新たな制度の導入については明確な方向性が示されないまま、議論が続いている。