2025-07-18 コメント投稿する ▼
立憲・国友彩葉氏のネット広告に公選法違反の疑い 岡山県選管が注意、自民が是正要求
立憲・国友彩葉氏のネット広告に「公選法違反の恐れ」 岡山県選管が注意、自民は是正要求
ネット広告が違法?岡山県選管が立憲候補に口頭注意
7月20日投開票の参院選岡山選挙区(改選数1)に立候補している立憲民主党・国友彩葉氏(33)の陣営が出稿したインターネット広告に対し、岡山県選挙管理委員会が「公職選挙法に抵触する恐れがある」として注意を促していたことが18日、明らかになった。
県選管によると、問題となったのは「立憲民主党岡山県参議院選挙区第1総支部」名義で出稿された約20秒の動画広告。メロディーに乗せて「立憲民主党国友彩葉♪」という歌声が流れ、国友氏がビラを配ったり手を振ったりする様子が映し出されていた。広告には「政治の信頼を取り戻す」といったスローガンも表示され、選挙運動としての色合いが濃い内容だった。
公職選挙法第142条の6項では、選挙運動のための有料インターネット広告を禁止しており、候補者の氏名・画像が表示される広告が該当する可能性がある。県選管は17日、国友陣営に対し口頭で注意し、「考慮して対応を検討する」との回答を受けたという。
「公正な選挙が損なわれる」 自民が批判、是正を要求
この問題については、自民党岡山県連も強く反発。元法務大臣で同県連会長の山下貴司氏は18日、SNSで「選挙の公正を歪めかねない行為であり、早急に選管の指摘や法令に則った是正措置を求める」と投稿した。
特に問題視されているのは、Googleの広告配信情報によれば、この広告が直近24時間だけで10万回以上表示されていた点だ。情報拡散力の強いインターネットを通じて、候補者の顔と名前を有料で宣伝することは、他の候補との「公平性」を著しく損なうとする見解が与野党を超えて共有されつつある。
有権者からも以下のような声が相次いでいる。
「法に触れる恐れがあるなら、即刻やめるべき」
「立憲は政治の信頼を取り戻すって言ってるけど、こういうのが一番信頼失う」
「ルールを守って戦ってる他の候補に失礼だと思う」
「ネット広告で顔と名前連呼されたら、印象操作に近い」
「今さら“考慮して対応”とか、遅すぎる」
立憲県連は「コメント控える」 説明責任果たさず
立憲民主党岡山県連の幹部は、報道陣の取材に対して「コメントは控えたい」と述べるにとどまり、広告の出稿経緯や内部での判断プロセスについての説明はなかった。違法性の認識の有無、広告出稿の指示者、今後の対応方針など、陣営の情報公開は極めて不透明なままだ。
今回のケースは、選挙戦後半で有権者の判断に大きな影響を与えかねない「グレーゾーン戦術」の一例といえる。特にネット広告は拡散力が高く、若年層への浸透も早いため、選挙結果に与える影響が懸念されている。
一方で、公選法は時代遅れだという意見も根強く、ネット選挙のルール整備についても再検討の必要性が議論されている。ただし、「現行法を守る」という最低限のルールは、どの政党であれ遵守すべきだ。
政治の信頼を掲げるのであれば、まずは自らの手法に対しても厳しい目を向ける必要がある。