2025-06-18 コメント投稿する ▼
「子育て世代の声を政治に届ける」IT広報出身の平りさこ氏、大阪選挙区から参院選に挑戦
子育て世代の声を政治に
IT広報の経験を政策に活かす──平りさこ氏の挑戦参議院選挙・大阪選挙区で新党「チームみらい」から出馬を予定している平りさこ氏は、これまでIT企業の広報職としてキャリアを積んできた。3人の子どもを育てる母でもある平氏は、広報の仕事で培った「聴く力」を、政治の現場で活かしたいと語っている。
広報の仕事=『広く聴いて、報せる』という定義を学びました。つまり、発信だけでなく『聴く』ことも広報の重要な仕事の一つなのです。
一般に「広報=PR=発信」と思われがちだが、平氏はユーザーや社会の声を丁寧に汲み取り、社内に届けてきた。その経験から、情報を一方的に届けるのではなく、双方向の対話こそが広報の本質だと感じている。
この姿勢は、政治の世界でも極めて重要だ。多様な意見を聞き取り、そこから課題を抽出し、社会全体のための解決策を導く。それはまさに、今の政治に欠けている「生活者の視点」であり、彼女の経歴と役割は自然にリンクする。
自社製品のユーザーや消費者の声だけでなく、“世間の空気”も広報として常に意識していました
平氏は、社会の小さな変化や潜在的なニーズを捉え、最適な伝え方を考えてきたという。その視点を政策提言にも活かし、「子育て中の人が直面する“気づかれにくい困りごと”」を可視化し、制度として整備していくことを目指している。
子どもを3人育てながらの政治活動は、決して平坦な道ではない。育児と仕事、家庭とキャリアの両立に悩む女性たちにとって、平氏の姿は共感を呼んでいる。
政治の世界に“母のリアル”を持ち込んで、制度から取り残されている人の声を届けたい
例えば、役所の書類手続きの煩雑さ、保育園探しの苦労、通院や育児による孤立感など、「誰かに相談しづらいけれど、確実に存在する課題」を拾い上げ、解決につなげたいという意欲がにじむ。
政策面では、テクノロジーを活用した「デジタル母子手帳」や、AIを使った個別最適な教育システムの導入なども提案している。特に、支援情報を“探さないと分からない”のではなく、“自動で届く”ような仕組みに変える「プッシュ型支援」の考え方は、多くの子育て世帯から期待されている。
選挙区となる大阪は、維新をはじめ複数の政党が激しく競り合う注目のエリア。そんな中、無名の新人ながらも、平氏は等身大の言葉と実体験を武器に、SNSを通じて共感の輪を広げつつある。
政治家としての華やかさや実績よりも、地に足の着いた経験と生活者の視点で政策を語る彼女の姿勢は、これまでの“政治の常識”を問い直す存在となりそうだ。