2025-06-07 コメント投稿する ▼
平りさこ氏、子育て政策オンライン座談会で語る「壁の正体とテクノロジーの希望」
平りさこ氏、子育て当事者の視点から政策を語る
2025年6月、政治団体「チームみらい」は、ボランティアメンバー向けに「子育て政策オンライン座談会」を開催した。登壇者は、今夏の参院選・大阪選挙区からの出馬を予定している平りさこ氏。3児の母でもある彼女が、自身の経験を交えながら、子育てを支える政策のあり方とテクノロジーの活用可能性について熱く語った。
イベントは定員に達するほどの応募があり、関心の高さがうかがえる。参加者の多くが現役子育て世代であり、座談会では現場のリアルな悩みや声が多数寄せられた。
平氏は冒頭、「自分が子育ての中で感じた『壁』は、個人の問題ではなく社会の課題でもある」と強調。切迫早産による入院経験や待機児童問題、保育申請の煩雑さ、子連れ外出への不安など、当事者ならではのエピソードを紹介し、「政治の力で仕組みを変えられるはず」と話した。
支援は「プル型」から「プッシュ型」へ
座談会の中で、最も多くの声が集まったのが「手続きが複雑で分かりにくい」という点だった。予防接種や育児支援、保育園の申請など、自治体や制度ごとにバラバラなルールや書式が存在し、必要な情報を得るにも大きな労力がかかる。
平氏は「いまの子育て支援は、自分から探して申請しないと届かない“プル型”が主流。それを、必要な情報が必要なときに届く“プッシュ型”に変えるべき」と提案。テクノロジーを活用して、自治体からの通知や申請案内を一括管理・自動化する仕組みの整備を訴えた。
「一人で小さな子どもを抱えながら、役所で大量の書類を書かされる。こういう“無理ゲー”な現実を変えたい」
「支援の存在自体が知られていないのが問題。自分から聞きに行けない人ほど、制度から取り残されている」
こうした現場の声に平氏は真剣に耳を傾け、「テクノロジーの導入は制度の“人間らしさ”を補完する手段であるべき」と語った。
子育ての「楽しい」側面を伝える政策へ
参加者から「子育て政策に関わりたいが、どう応援すればいいかわからない」との質問が飛ぶと、平氏は「今日こうして話し合ってくれること自体が大きな力」と感謝を述べた。
平氏は「制度の課題を指摘することも大事だが、子育ての楽しさや希望も政策として語るべき」と強調。「今日のディスカッションで、“子育ては大変だけど楽しい”という声を聞いて、改めて背中を押された」と話し、政策づくりへの意欲を示した。
子育て支援は、支出を伴う一時的な福祉政策ではなく、未来への投資である。平氏の語る政策は、「苦しみを和らげる」だけでなく、「挑戦を支える」設計に重きを置いているように感じられた。
テクノロジーと人間のつなぎ目に
「手続きの自動化」「情報の一元化」といった言葉は、ともすれば無機質に聞こえがちだが、平氏は「デジタルはあくまで手段」と明言。目的は、時間的・精神的な余裕をつくり出し、親と子の笑顔を増やすことだと語った。
「子育ては確かに大変。でも、楽しいし、学びもある。その本質が埋もれない社会をつくりたい」
「テクノロジーで“面倒”を取り除くことで、親子の時間を取り戻したい」
「支援制度は“申請主義”をやめて、“連携主義”へ進化すべき」
「不安定な時期に“情報迷子”にさせない仕組みこそ必要」
「制度をつくる側も、子育ての当事者と一緒に考えることが大事」
そう語る平氏の姿は、「政治家である前に、一人の親」であるというリアリティに満ちていた。
子育てを「社会の責任」として捉え、テクノロジーを人の力の延長として用いる──そんな平りさこ氏の視点が、多くの参加者の共感を呼んだ座談会だった。