2025-06-02 コメント投稿する ▼
横浜市長選2025:田中康夫氏が再挑戦 『ハマっ子の森』構想と市政改革に意欲
田中康夫氏が横浜市長選に再挑戦 「横浜は動脈硬化を起こしている」現市政に苦言
作家で元長野県知事の田中康夫氏(69)が6月2日、横浜市内で記者会見を開き、7月20日告示、8月3日投開票の横浜市長選に立候補すると表明した。4年前に続く2度目の挑戦となる今回、田中氏は「横浜の潜在力が十分に生かされていない」と指摘し、「まるで動脈硬化を起こしているようだ」と現市政に厳しい視線を向けた。
「脱・お役所対応」で市民の声を市政に反映
田中氏は、行政の縦割り体制や形式的な対応を改めるべきだとして、「脱・お役所対応」をスローガンに掲げた。具体策として、市民の意見を24時間受け付ける電話窓口の開設や、横浜独自の「みどり税」の廃止を打ち出すなど、20項目にわたる政策を発表。
「市民に一方通行ではなく、双方向の行政を実現したい」と語り、市政に直接声が届く仕組みづくりを強調した。
山下ふ頭の再開発に独自ビジョン
注目される政策の一つが、かつてIR(統合型リゾート)候補地とされながらも計画が撤回された山下ふ頭の活用だ。田中氏は、「山下ふ頭を『ハマっ子の森』として、市民が自由に憩える緑豊かな空間に生まれ変わらせたい」と語った。
さらに、2027年に開催が予定されている国際園芸博覧会についても、「見直しが必要」との立場を取り、既存計画に対する再検討を提案している。
選挙戦は混戦模様 現職との一騎打ちも視野に
今回の市長選には、既に青果卸会社会長の小山正武氏(76)、横浜市議の高橋徳美氏(56)も出馬を表明している。田中氏はこの2人に続く3人目の出馬者となるが、現職の山中竹春市長(52)も近く再選出馬を正式に表明する見通しで、選挙戦は4人による争いとなる可能性が高い。
市長選をめぐっては、カジノ誘致問題や新型コロナ対策の評価、市財政の立て直しなど、争点が山積しており、各候補の政策や実行力が問われる選挙となる。
ネットの声にも賛否が交錯
SNS上では、田中氏の再挑戦をめぐって様々な反応が飛び交っている。
「脱ダムの田中康夫が横浜をどう変えるのか、楽しみでもあり不安でもある」
「山下ふ頭の構想、いいと思う。でもネーミングはもう少し考えてほしい」
「みどり税を廃止するって話、支持したい。税金の使い方見直してほしい」
「また古い人が出てくるのか、という印象。新しい風は起こせるのか?」
「市民の声を24時間受け付けるのは理想。でも実現性が気になる」
横浜再生に向けた「再挑戦」に注目
* 田中康夫氏が2度目の横浜市長選出馬を表明
* 「脱・お役所対応」「みどり税廃止」など20項目の政策を発表
* 山下ふ頭の再開発に「ハマっ子の森」構想を提案
* 市民参加型の市政運営を訴え、現職や他候補との違いを鮮明に
田中氏の出馬表明により、横浜市長選は一気に注目度を増している。かつて「脱ダム」で国政でも話題を集めた彼が、再び地方行政の舞台でどのようなビジョンを示すのか、有権者の関心は高まる一方だ。