2025-07-21 コメント: 1件 ▼
浜田聡氏、参院選で30万票も落選 ネット政治の限界と組織力不足に直面し再起を誓う
浜田聡氏、参院選で落選「約30万票に感謝」 組織力強化で再起を誓う
NHK党所属で現職参議院議員の浜田聡氏は、2025年の参院選比例代表で議席を確保できず落選したことを明らかにした。自身のX(旧Twitter)で次のように率直な心境を綴っている。
この度の参院選、負けました。ご協力、ご投票いただいた皆様、ご期待に沿えず申し訳ありません。
比例区では約30万票を獲得する健闘を見せたが、当選には届かなかった。浜田氏はその得票数についても、
約30万票もいただいたことに大きな勇気をもらいました。
と述べ、支援者への感謝と今後への意欲をにじませた。
NHK党・浜田聡氏が落選 得票30万も届かず
浜田氏は京都市出身の医師で、東京大学教育学部を卒業後、京都大学医学部に学士編入。放射線科医として勤務した経歴を持つ異色の政治家だ。2019年に参議院比例代表で立候補し、落選したが、党内の繰り上げにより初当選。以来、医療政策やNHKのスクランブル放送の推進を訴え、活動を続けてきた。
今回の選挙でも、独自の視点でメディアと政治の関係に切り込む姿勢を貫いたが、結果は厳しいものとなった。
オールドメディアとの対峙等、今後も他の政治家が避ける重要な課題に挑戦します。
と記し、落選後も変わらぬ姿勢で課題に取り組む意向を示した。
敗因は「組織力不足」か 参政党との違いも
選挙後に公開されたYouTube動画で浜田氏は、敗因についても言及。「参政党が地方組織を活用して票を伸ばす中、自党は組織力で劣った」とし、今後は地方議員の擁立や党員拡大に取り組む必要があると語った。
また、党として政党要件となる2%の得票率を下回ったため、政党助成金の対象からも外れることとなる。この点についても、財政的な再建と組織の立て直しが急務であると認識している様子だった。
これまでよりも組織力強化を意識して再起を目指します。
と投稿で述べているように、今後は“発信力”だけでなく、“地に足の着いた組織構築”に重点を置いていく方針だ。
ネット発の政治家として高評価も
浜田氏の政治スタイルは、既存の政治家とは一線を画す。日々SNSやYouTubeで政治課題に関する情報発信を続け、「ネット発信型議員」として知られている。
今回の落選には驚きや残念がる声も多く、ネット上では「最も仕事をしていた議員の一人だった」「国会での質疑が光っていた」といったコメントが相次いだ。特に医療、税金、教育など多岐にわたるテーマを現場目線で取り上げる姿勢が、多くの支持者を惹きつけていた。
SNSでは、
議員でなくなっても発信は続ける。職業ではなく“役割”としての政治を体現してきた人
といった評価も見られ、単なる落選とは違った余韻を残している。
今後の動向に注目 「すぐには決めない」
今後の活動について、浜田氏は明確な言及を避けつつも、情報発信は継続する意向を示している。また、次の衆院選や地方選挙への出馬の可能性についても、「焦らず時間をかけたい」として慎重な構えを見せた。
一方で、選挙戦を通じての学びを活かし、参政党のような地域密着型の戦略に学びながら、新たな展開を模索していくと語っている。
“ネット政治”の今後と浜田氏の再起
ネットを駆使して個人発信を強みに政治活動を行ってきた浜田氏の今回の落選は、「ネット発信だけでは議席を取れない」という現実を突きつけた側面もある。しかし、逆に言えば、ネットによって約30万票を獲得したという事実は、“ネット政治”のポテンシャルを示す結果でもある。
今後は発信力に加え、リアルな組織力との融合が求められる段階に入ったともいえる。浜田氏の政治手法がどう進化するのか、引き続き注目が集まる。
* 得票数:比例代表で約30万票を獲得
* 結果:議席獲得ならず落選
* 敗因の分析:地方組織の弱さと政党要件未達(2%未満)
* 今後の展望:組織力の強化とSNS発信継続
* 世論の反応:「最も働いていた議員」「また戻ってきてほしい」と惜しむ声も
* 出馬予定:未定だが、「時間をかけて再起を目指す」と意欲を示す
浜田氏が再び国政に戻る日が来るのか――。今後の活動に引き続き関心が集まる。