2025-07-14 コメント投稿する ▼
「浜田聡氏がTBS山本アナを国会招致要求『外国人を脅かす発言』に中立性欠くと批判」
「外国人を脅かす」発言に波紋
NHK党・浜田聡氏がTBSアナの国会招致を要求 報道の中立性に疑問の声も
2025年7月、参院選が進む中で、報道機関の中立性をめぐる議論が再燃している。火種となったのは、TBS『報道特集』に出演する山本恵里伽アナウンサーの発言だ。
1票が身近な外国人を脅かすかもしれない。想像力を持って投票しなければ
このコメントが放送されるや否や、X(旧Twitter)上では一部で「偏向発言ではないか」と批判が噴出。NHK党全国比例候補である浜田聡氏もSNSを通じて反応し、次のように問題提起した。
山本恵里伽アナを国会に呼んで、この発言に関する説明を求めたい
国会に呼ぶべき? 異例の対応を要求
浜田氏は、国民の一票の意味を特定のイデオロギーに結びつけることは報道の立場として不適切だと主張。報道機関が公共の電波を用いて一方的なメッセージを発信することの危険性を指摘し、TBS側に対して「説明責任がある」と訴えた。
また、一部の視聴者や支持者に対しては、「スポンサー企業への抗議も視野に入れるべきではないか」と暗に示唆するような投稿も行っており、ネット世論に訴えかけている。
「外国人を脅かす」という言葉の重み
「身近な外国人が脅かされる」との表現は、あくまで比喩とも受け取れる一方で、実際に外国人政策や入管制度に敏感な問題意識を持つ層には、「有権者の良心に訴える巧妙な政治誘導」と映ったようだ。
「想像力を持って投票する」という呼びかけ自体には異論が出にくいが、それが特定の集団(外国人)を保護すべき対象として前提化されていることが、議論の焦点になっている。
SNSでは、
「有権者の投票を“外国人に優しく”という視点で誘導するのは公共放送の中立義務に反する」
「政治的中立性を保てない報道は報道機関としての資格を問われるべき」
といった意見が目立つ一方、
「排外的な空気に警鐘を鳴らす姿勢を評価したい」
「報道機関の自由な表現まで口出しするのは危険」
という反対の声も多く、議論は真っ二つに割れている。
NHK党が狙う「メディア改革」とネット世論の動員
浜田氏はこれまでもNHK党の一員として、テレビ・新聞などの既存メディアの「不公正な報道姿勢」や「国民からの信頼低下」を追及してきた。今回の山本アナの発言をめぐる動きも、そうした路線の延長上にある。
同氏は、YouTubeやブログなどを通じて日々情報を発信しており、SNS上の動員力を持つ数少ない国会議員の一人だ。今回の投稿も数万件の閲覧があり、TBSや『報道特集』の是非をめぐるネット上の論戦を活性化させた。
識者の見解:「表現の自由」と「報道の責任」のはざまで
あるメディア法専門の大学教授はこう語る。
報道における表現の自由は当然守られるべきですが、公共性の高い地上波放送では、視聴者の政治的公平性への期待も強くなります。“外国人を脅かす”という言葉には、無意識に価値判断が含まれており、視聴者の印象を操作する可能性もあるため、慎重さが求められます
また、報道倫理に詳しい別の研究者は、「報道の自由が政治家の圧力で萎縮するような事態は避けなければならない」と懸念を示している。
報道機関・TBSの対応は?
現時点でTBS側は山本アナの発言に対する公式な見解や謝罪は行っておらず、沈黙を保っている。『報道特集』は社会的な課題を掘り下げる姿勢を貫いてきた番組であり、今後も同様のメッセージを発信する可能性はある。
ただし、選挙期間中の言論には特に高いレベルの「公平性」が求められるだけに、今後の放送に対する視聴者・政治家の注目度は一層高まりそうだ。
投票行動に想像力は必要か、それとも危険か
「想像力を持って投票する」という言葉は、耳障りがよく正論にも聞こえる。一方で、その“想像力”の行き先が特定の立場や層に向かっている場合、政治的な意図を読み取られるのも避けられない。
報道の自由とその責任、そしてそれを見つめる政治家と視聴者の目。今回の浜田氏の発言は、選挙報道のあり方を再考するきっかけとなっている。