2025-03-04 コメント: 2件 ▼
全国公立高校入試改革提案 『受け入れ保留アルゴリズム』導入で公平性向上
■単願制の問題点
単願制では、生徒が一校のみを受験するため、以下のような問題が生じます。
- 経済的格差の拡大:
経済的に困難な家庭の生徒は、私立高校の高額な費用を避けるため、合格可能性の高い公立高校を選択せざるを得ず、多様な選択肢を持つことが難しくなります。
- 情報格差の拡大:
受験情報を十分に収集できない家庭の生徒は、自身の合格可能性を正確に判断できず、安全策として志望校を絞り込む傾向が強まります。
■DA方式の導入提案
河野氏は、DA方式の導入によって以下の効果を期待しています。
- 公平性の向上:
生徒が複数の高校を志望順位とともにリストアップし、統一テストの結果を基に、第一志望から順に高校が生徒を割り当てます。これにより、志望校の合格最低点に達しているにもかかわらず入学できない状況を防ぎます。
- 経済的負担の軽減:
私立高校に進学しにくい経済的に困難な家庭の生徒も、DA方式を通じて志望校に挑戦しやすくなります。
- 情報格差の解消:
受験情報を十分に得られない生徒も、DA方式の下では自身の志望順位を自由に設定でき、合格可能性を高めることができます。
■実現に向けた取り組み
河野氏は、デジタル庁が主導してDA方式導入のためのシステム開発を行い、各都道府県での利用を促進する意向を示しています。