2025-05-13 コメント: 1件 ▼
奈良市、AI子育て相談をLINEで実証開始 24時間対応で虐待リスクも検知
奈良市、AIが子育て相談に対応 LINEで手軽に利用可能に
奈良市は5月13日、LINEを活用したAI子育て相談サービス「おやこよりそいチャット奈良」の実証実験を開始した。市民はスマートフォンから手軽に子育ての悩みを相談でき、必要に応じて専門家の支援を受けられる。市はこのサービスを通じ、子育ての孤立を防ぎ、虐待リスクを未然に防ぐことを目指す。
市長の仲川げん氏は「AIを使うことで、誰でも気軽に相談できる環境を整えたい」と述べ、相談のハードルを下げる意図を強調した。
AIが24時間対応 リスクの早期発見も
このサービスはLINEの公式アカウントを通じて提供され、利用者は友だち登録を行うだけで、AIとのチャットが始まる。AIは24時間対応し、育児に関する質問や悩みを受け付ける。
さらに、相談内容に虐待の兆候を示す言葉が含まれると、AIが自動的に警告を発し、運営側にアラートが届く仕組みだ。これは夜間や早朝といった、相談員が不在の時間帯でも機能するため、リスクの早期発見につながる。
専門家による支援も選択可能
相談内容によっては、AIから専門家に引き継がれることもある。心理師や精神保健福祉士、助産師などが対応し、具体的なアドバイスや支援が提供される。専門家の対応は平日の午前10時から午後3時までだが、AIは24時間対応しており、時間外も相談が可能だ。
また、利用者は画面上の「SOS」ボタンをタップすることで、児童相談所の緊急相談窓口に直接つながることもできる。この仕組みは、急を要するケースにも迅速に対応することを目的としている。
実証実験は年末まで 今後の拡大に期待
この取り組みは、奈良市とAI開発企業「つながりAI」、相談支援を担当する認定NPO法人「フローレンス」の連携により実現した。実証実験は2025年12月31日まで行われ、利用者の反応や運用結果をもとに、今後の展開が検討される。
ネットユーザーの反応
「深夜に悩んでも相談できるのは助かる。育児中は不安が突然来るから…」(Xユーザー)
「AIに相談できるのは画期的。でもどこまで親身に聞いてくれるのか少し不安」(Facebookユーザー)
「虐待のリスクを見逃さない仕組み、これは素晴らしい試み」(Threadsユーザー)
「専門家とつながれるのも安心。気軽に相談できるのがいい」(Xユーザー)
「こういうサービスが全国に広がるといいな。育児は孤独になりやすいから」(Facebookユーザー)
* 奈良市がLINEを活用したAI子育て相談を開始。
* AIは24時間対応し、必要に応じて専門家による有人対応も可能。
* 相談内容から虐待リスクを自動検知し、運営側にアラートを発信。
* 実証実験は2025年12月31日まで。利用状況を見て今後の拡大も検討。