2025-02-12 コメント投稿する ▼
萩生田氏、夫婦別姓議論の加速に警鐘『予算成立のツールに使ってはならない』
萩生田氏、選択的夫婦別姓に慎重な姿勢を示す
自民党の萩生田光一元政調会長は12日、党本部で記者団に対し、選択的夫婦別姓制度導入に慎重な姿勢を改めて示した。萩生田氏は「通称使用の拡大をしっかりやっていく、不都合がどんなところにあるのか明確にしていくということを基本的なスタンスにしたい」と述べ、また「子供の視点が今までの議論から抜けているので、こういった点も慎重に議論すべきだ」と語り、拙速な議論を牽制した。
通称使用拡大には慎重な対応が必要
通称使用拡大に関して萩生田氏は「戸籍をいじる必要や民法を変える必要があるのか、慎重な対応が必要だ」と訴えた。また、「憲法に紐づく戸籍をいじることになれば、もう少し大きなステージで議論するべきだ」と主張した。
首相の議論加速に萩生田氏が警鐘
石破茂首相は12日の参院本会議で、選択的夫婦別姓に関する党内議論を加速させる考えを重ねて表明した。これに対して萩生田氏は「間違っても、予算成立のツールにこういった問題を使うことは、自民党としてはあってはならない」と強調し、少数与党にあえぐ首相が野党の協力を得るための取引材料としないよう警鐘を鳴らした。
自民党内での議論と対案の整理
自民党内では選択的夫婦別姓制度導入に対する意見が割れており、保守系議員の間で旧姓の通称使用拡大を進めるべきだとの声が上がっている。しかし、姓が変わることによる社会生活上の不便さを解消するための手法には違いがみられ、対案の一本化は見通せていない。