2025-03-22 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏、公認巡る論争激化 北原みのり氏の批判に皮肉で応酬
杉田水脈氏の参院選公認と過去の発言への批判
自民党は3月8日、杉田水脈氏を夏の参院選比例代表の公認候補とすることを発表した。しかし、杉田氏の過去の差別的な発言や裏金問題への関与が指摘されており、党内外から批判が上がっている。特に、2020年には「女性はいくらでもウソをつける」との発言が性暴力被害者への蔑視と受け取られ、抗議活動が行われた。
北原みのり氏のコラムと杉田氏のイメージチェンジ批判
3月20日、北原みのり氏はAERA dot.に「杉田水脈氏のイメチェン『櫻井よしこ』スタイルはなぜ私をざわざわさせるのか」と題したコラムを掲載。コラムでは、杉田氏のヘアスタイルやファッションがジャーナリストの櫻井よしこ氏を模倣していると指摘し、「模倣が原本よりも上回ることは基本的にない」と批判した。
杉田氏の皮肉交じりの応酬
これに対し、杉田氏は3月22日、北原氏のコラムを引用し、Xで反応。「わいせつ物公然陳列の疑いで逮捕されたり、靖国神社で無断でヌードになったりしている北原みのり先生に『だらしがない』と言われて、複雑な気持ちですが」と述べ、北原氏の過去の行動を引き合いに出しつつ、「全体的にフェミニストの方々が否定する『ルッキズム』に基づくご意見、とても参考になりました」と皮肉を交えた。さらに、「最後はエールを送っていただき、感謝です」と締めくくった。
石破茂首相の対応と党内の反応
杉田氏の公認をめぐり、石破茂首相も対応に苦慮している。3月21日の参院予算委員会で、立憲民主党の杉尾秀哉氏から杉田氏の過去の差別的発言について問われた際、石破氏は「最終的には私の判断でございます」と述べつつ、「彼女の発言には強烈な違和感を持っております」と苦言を呈した。また、「候補者として、言動にはきちんと責任を持ち、心がけてもらいたい」と述べた。
過去の問題発言と批判の高まり
杉田氏はこれまでも差別的な発言や行動で批判を受けてきた。2020年には性暴力被害者への蔑視と受け取られる発言が問題視され、抗議活動が行われた。また、アイヌ民族や在日コリアンに対する差別的発言も指摘されている。さらに、政治資金パーティーにおける1564万円の不記載が問題視され、党から役職停止6か月の処分を受けた経歴もある。
ネット上の反応と自民党への影響
杉田氏の公認に対し、ネット上では批判的な意見が多く見られる。特に、過去の差別的発言や裏金問題への関与が再び注目され、自民党の選挙戦略やイメージに悪影響を及ぼすのではないかとの懸念が広がっている。一部の有権者からは、自民党がこのような人物を公認すること自体が問題であるとの声も上がっている。
今回の一連のやり取りは、政治家の言動やイメージ戦略、そしてそれに対する社会の反応を浮き彫りにしている。今後の参院選に向けて、各候補者の動向とそれに対する世論の動きが注目される。