2025-04-21 コメント投稿する ▼
自民党和歌山県連、副知事・宮崎泉氏の擁立を調整 保守分裂回避へ本格化
自民党和歌山県連、副知事擁立で調整へ
和歌山県知事選(6月1日投開票)をめぐり、自民党和歌山県連が宮崎泉副知事(66)を擁立する方向で調整を進めていることが、21日までに関係者への取材で分かった。宮崎氏も前向きな意向を伝えており、党内では早期の体制固めを図る構えだ。
保守結集へ、現職国会議員推す声も
県連は20日に開いた会合で、知事選候補の人選を執行部に一任する方針を決定。これを受け、複数の候補に打診した結果、宮崎氏から前向きな回答を得た。
ただ、県連内には一部で現職国会議員を推す意見も残っており、完全な一本化にはなお調整が必要だ。県連幹部は「今回は何としても保守がまとまって戦いたい」と強調し、町村会とも連携を深める考えを示している。
保守分裂の反省から生まれた動き
昨年の衆院選では、和歌山県内で保守系候補が割れる事態が起き、自民党にとって苦い経験となった。さらに、2022年の知事選では岸本周平前知事を推薦して戦ったが、今春に岸本氏が急逝。空席となった知事ポストをめぐり、再び保守分裂を招くことは避けたいとの思いが、県連幹部の間で共有されている。
宮崎泉氏、行政経験を武器に
宮崎氏は1982年に大阪大学人間科学部を卒業後、和歌山県庁に入庁。知事室長、教育長などを歴任し、2025年4月には副知事に就任したばかりだ。
長年にわたる県政の中枢経験を持ち、特に教育行政や地方自治に精通している点が高く評価されている。県連関係者は「知事経験者の急逝を受けて、県政の安定を重視する声が強い。宮崎氏ならスムーズに県政運営に移行できる」と期待を寄せる。
知事選日程、告示5月15日・投開票6月1日
和歌山県選挙管理委員会は、知事選日程を5月15日告示、6月1日投開票と決定している。
現時点では、正式に立候補を表明している人物はおらず、宮崎氏擁立の動きが本格化する中、他陣営の出方にも注目が集まっている。
- 自民党和歌山県連は宮崎泉副知事を擁立へ向け党内調整を進めている
- 宮崎氏は県庁長年の経験を持ち、4月に副知事に就任したばかり
- 保守分裂の再発防止を目指し、町村会とも連携を協議