斎藤知事の応援経験を持つ多田ひとみ氏　現場を知る行動派として兵庫選挙区に挑む

斎藤知事を支えた経験が「現場感覚」につながる強み

7月3日に公示された参議院選挙は、全国で注目の選挙区が目白押しだが、兵庫選挙区はとりわけ激戦区として注目を集めている。その中で国民民主党の多田ひとみ候補に関する、過去の「意外な経験」が話題になっている。

実は彼女、2024年の兵庫県知事選で斎藤元彦知事の陣営にボランティアとして参加していたのだ。

この事実が明らかになると、一部では驚きの声も上がったが、多田氏の発言を丁寧に見れば、それは単なる「政治的な肩入れ」ではなく、「兵庫県を変えようとする改革への共感」からの行動だったことがわかる。

「誰かの役に立ちたかったという思いが伝わってきた」
「斎藤知事の改革姿勢に共鳴したというのは自然」
「現場を見て動いた経験が政治家として活きる」
「国民民主はブレたんじゃなくて、現実に向き合っただけ」
「一貫して“分断より前進”を訴える姿勢が好感」

政治は対立ではなく、協調と現実的な改革が求められる時代。多田氏の行動は、その先を見据えた「共通のビジョンへの共鳴」だったとも言える。

「誰のために動いたのか」　地方政治の経験を国政へ

多田氏はこれまで、行政の現場に近い立場で人々の声を聞き、実務を支えてきた。斎藤知事の陣営でボランティアを務めたのも、「県政をより良くしたい」という思いからだった。

雨の中でも笑顔で声を掛け、通行人を丁寧に誘導する姿は、単なる選挙支援の域を超えた「公共への責任感」を感じさせた。

本人はその時の心情について、「井戸県政を正す、改革するヒーローだと思って応援していた」と語る。これは、特定の政党ではなく「明確な問題意識」に基づいた市民的な行動だった。

その上で今、国民民主党から公認を受けた理由については、「政党というより、政策で選んだ」とも説明する。現場に立って、目の前の課題を見てきたからこそ、政治的ラベルではなく「やるべきこと」に忠実であろうとする姿勢は、かえって誠実さを感じさせる。

玉木代表も黙して語らず　支援の形に多様性を

この件に関して、玉木雄一郎代表は記者からの取材に明確な言及を避けた。だが、その沈黙が「否定」ではなく、「多様性の受容」である可能性もある。

国民民主党はもともと「しがらみのない改革政党」を掲げており、過去の活動歴がイデオロギー的でなければ、それを排除しない柔軟な姿勢をとっている。

多田氏のように、地方の実務を手伝いながら政治を肌で感じ、そこから自ら立候補を決意した人物は、むしろ新しい政治の担い手としてふさわしいのではないだろうか。

「現場に立ってた人が国政に行くって、健全なこと」
「過去の活動も包み隠さず話す姿勢がいい」
「今は分断より合意形成。柔軟な人こそ必要」
「他人を否定しない姿勢は見習いたい」
「斎藤知事と多田候補、方向性が違っても同じ目的がある」

分断ではなく共感と前進を　多田氏の言葉に注目

「わたし、分断とか何派とかどうでもいいんです」

演説でこう語った多田氏の言葉には、無党派層や若年層を中心に共感の声が広がっている。

確かに、選挙戦では「過去との整合性」が問われる場面もある。だが、地方政治を支えた経験と、そこから国政へ飛び出そうとする決意は、対立や排除ではなく、「現場を知る者としての挑戦」と捉えるべきではないか。

多田氏の姿勢は、分断を乗り越えた先にある「実行力ある改革」を体現している。そうした政治家が必要とされる今だからこそ、有権者の目も確かだ。