2025-08-15 コメント投稿する ▼
「終戦80年・建国2685年」平野雨龍氏が語る英霊への感謝と未来への責任
終戦80年に寄せた誓い
2025年8月15日、日本は戦後80年という節目を迎えた。全国各地で追悼式や慰霊行事が開かれるなか、政治活動家の平野雨龍氏がX(旧ツイッター)に投稿した内容が注目を集めている。彼は英霊への感謝を表すだけでなく、建国2700年に向けた日本人の覚悟を強く訴えた。
平野氏は冒頭で、戦没者への祈りをこう記している。
祖国日本を守って下さった246万6千余柱の英霊に、感謝と哀悼の祈りを捧げます
戦争の犠牲があったからこそ現在の平和があるという認識を強調し、「英霊の存在を忘れないで下さい」と呼びかけた。多くの犠牲の上に築かれた戦後日本を顧みる姿勢に、多くの人々の共感が集まった。
建国2685年という時間軸
平野氏の投稿で特に印象的だったのは、歴史的時間軸を意識した表現だ。彼は「今年は建国2685年」という視点を提示し、戦時中に「皇紀2603年」と書かれた寄せ書きを見た時の衝撃を振り返った。
日の丸に皇紀2603年と書かれた寄せ書きを見た時の戦慄は、忘れる事が出来ません
当時の若者たちが、自らが建国何年に生きているのかを強く自覚し、重い責任を担っていたことに触れた上で、自身も同じ責任を背負うと語った。さらに「15年後の建国2700年を迎えるために、もっと大和民族としての自覚を持って尽力する」と決意を表明している。
団結を求める強いメッセージ
今回の声明は単なる追悼にとどまらず、未来へ向けた警告を含んでいる。
今こそ日本人が団結し、祖国存続の為に本気で行動しなければ、日本は建国2700年を迎える前に滅亡する
彼は日本の将来に危機感を示し、「私一人では何も出来ません」と率直に述べた。そのうえで、国民が一丸となって立ち上がらなければ、先人の犠牲が無に帰すと訴えた。
ここで日本が滅んだら、英霊の犠牲が無駄になります。共に、英霊の為に、今こそ立ち上がりましょう
この言葉には、戦没者を悼む感情と同時に、現代の国民への強い呼びかけが込められている。
平野雨龍氏の歩み
平野氏は和服モデルとして知られ、茶道や華道、雅楽の演奏など日本文化の発信に努めてきた人物だ。だが彼を一躍注目させたのは、香港の民主化運動への支援活動だった。周庭氏の訴えに触発され、東京や名古屋での街頭活動やデモを主導。以後、ミャンマーやウイグルなど国際的な人権問題にも関与し、寄付活動を続けている。
2025年夏の参院選では東京都選挙区から立候補し、23万票超を得ながら惜敗。ネット発信や街頭演説を通じて若い世代を中心に支持を集めた。落選後も「次に備える」と表明し、活動を継続している。
文化活動と政治活動を両立させる稀有な存在として、彼の発信はSNSを中心に大きな波紋を呼んでいる。
声明に対する反応と課題
ネット上には賛否両論が寄せられている。
「英霊への感謝を忘れない姿勢は大切だ」
「建国2700年を見据える視点はユニークだ」
「民族としての自覚という表現には違和感がある」
「平和を守るための具体的な行動を示すべきだ」
「感情だけでなく政策として何をするのか問いたい」
賛同する声がある一方で、ナショナリズム的な色合いを危惧する意見や、実行性を求める冷静な指摘も少なくない。
平野氏が次にどのような行動に出るのかは、今後の注目点だ。文化を基盤にした独自の政治スタイルが、日本社会にどのように受け入れられるのかも焦点になるだろう。
終戦から80年という節目は、多くの政治家や団体が平和の尊さを訴える機会となった。しかし、平野氏の声明は「英霊の犠牲を無駄にしないために立ち上がるべきだ」と国民に直接的な行動を求めている点で異彩を放つ。
祈念の言葉にとどまらず、歴史意識と未来への警告を結びつけることで、単なる慰霊の枠を超えた政治的メッセージへと昇華している。一方で、具体的な行動計画や政策が見えない点は今後の課題だ。
文化人でありながら政治活動家としての顔も持つ平野氏。彼女の言葉は、戦後80年を迎えた日本社会に「私たちは何をすべきか」という問いを突きつけている。