2025-06-12 コメント投稿する ▼
木戸口英司議員「後手に回るな」 外国人金属窃盗急増で警察に適切対応を要請
木戸口英司議員「後手に回るな」 外国人による金属窃盗増加で警察対応に苦言
太陽光発電施設などを狙った金属ケーブル窃盗事件が急増する中、立憲民主党の木戸口英司参議院議員は12日の参院内閣委員会で、外国人による組織的な金属盗の実態に強い懸念を示し、警察当局に対して「後手に回らず、適時適切な対応」を求めた。
木戸口氏は警察庁の桧垣重臣生活安全局長との質疑の中で、令和6年に検挙された金属窃盗犯147人のうち、約75%に当たる110人が外国人である実態に触れ、「言語や文化の壁がある中、捜査や取調べが乱暴にならないよう十分に配慮する一方、犯罪には毅然とした対応が必要だ」と語気を強めた。
「知人間で手口共有」組織化が進む外国人窃盗グループ
警察庁の説明によれば、令和2年ごろから外国人による金属盗が確認され、令和5年以降は特に太陽光発電施設を狙う窃盗が顕著となっている。カンボジア国籍の者が74人、タイ国籍が19人と、特定の国籍に集中している点も特徴的だ。
桧垣局長は、これらのグループが「同じ国籍の知人間で手口や盗品の売却先の情報を共有し、組織化して犯行を行っている」との見解を示した。こうした発言に対し、木戸口氏は「情報の共有が進み犯行が広域化している今、従来の対処療法的な捜査では限界がある」と指摘した。
「木戸口議員の言う通り、対応が後手になれば被害が拡大する」
「人権配慮も大事だが、治安維持はもっと大事」
「外国人が多すぎるのは事実。捜査の精度を高めてほしい」
「太陽光施設を守れないなら、脱炭素も何もない」
「犯罪と外国人全体を混同しないバランス感覚が必要だ」
金属価格高騰が背景に 「経済と治安がつながっている」
木戸口氏は、金属窃盗が「一部の治安問題」にとどまらず、「エネルギー安全保障」や「資源供給網」にまで波及するリスクをはらむと訴えた。銅や鉄くずといった金属スクラップは世界的に需要が高まっており、窃盗品でも海外で高値で売れるため、外国人による資源目的の犯罪が横行しやすくなっている。
桧垣局長も「カーボンニュートラルの潮流に伴い、再エネやEVに必要な金属資源の価格が高騰しており、犯罪の誘因になっている」と説明した。これに対して木戸口氏は、「犯罪を未然に防ぐには、現場レベルでの情報共有と監視体制の強化が不可欠」と述べ、制度面での対応も検討するよう要請した。
「捜査の精度と信頼性の両立を」 木戸口氏の提言
一方で、木戸口氏は外国人による犯罪の取締りにおいて、「言語や文化の違いを理由に誤認逮捕や不当取調べが起こってはならない」とも訴えた。過去には通訳の不在や不十分な意思疎通が原因で、裁判で供述の信用性が問われるケースもあった。
木戸口氏は「外国人だからといって一律に疑いの目を向けるのではなく、正確な捜査と公平な法執行の両立が必要だ」と述べ、警察庁に対し、適切な通訳体制の確保や、関係機関との連携強化を求めた。
木戸口議員の発言は、外国人犯罪に対する治安対策と、人権配慮のバランスを取ろうとする現実的な立場からのものであり、政治家としての責任感と危機意識がにじむ質疑となった。